双子の修行
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あの世の騒動が起きてからしばらくして悟林に呼び出された悟飯は天界に連れてこられ、トランクスと悟天と並んで悟林の前に立っていた。
「えーっと、それでは何時もの修行を始める前に今日から悟飯も一緒に加わることになります」
「えー?兄ちゃん大丈夫なの?姉ちゃんの修行は滅茶苦茶厳しいよ?兄ちゃんに耐えられるの?」
「だ、大丈夫さ!」
悟天が不安そうに悟飯に尋ねてくる。
それに悟飯は弟からも不安視されていることにムッとなりつつもそれを抑えて答えた。
「まあ、悟天が不安になるのは仕方ないよね。普段から部屋に引きこもってばかりで私達が引っ張り出さないと外の光をちゃんと浴びてるかも分かんないし…まあ、普段の悟飯を知ってればおかしな物か頭に作用する毒茸を食べたのかと思うかもしれないけど悟天、そう言うのは言わないこと」
「はーい」
「ぐぐぐ…」
「ま、まあまあ、元気出して下さいよ悟飯さん。強くなって悟天を見返してやりましょう」
優しく慰めてくれるのは義兄予定のトランクスだった。
その優しさが未来トランクスと被り、本当に育ち以外は彼と同一人物なのだと心から理解した。
「ありがとうトランクス…」
「え、ええ…(大丈夫かな?悟飯さん、悟林さんは本当に容赦しないし…)」
慰めながらもトランクスは悟飯が悟林の修行に付いていけるのかを不安に思った。
はっきり言って基本戦闘力は言うまでもなく悟林が悟飯より遥かに上で悟林が力加減を間違えれば混血サイヤ人のミンチが出来上がってしまう。
「まあ、正直言って悟飯には緊張感やら危機感が全然足りないから結構荒療治になっちゃうけど仕方ないよね。もう一度言うけど弱音を吐いたら二度と修行の相手にはならない。分かってるね?」
「わ、分かってますよ…」
「お前も分かってると思うけど、私の修行はピッコロさんのように優しくはないよ。覚悟しな…神様、一応地球を守るためだから協力してくれる?」
「は、はい…」
「お前は悟飯の修行のために神まで利用するのか…」
「だって、こいつのために仙豆を乱用するわけにはいかないでしょ。巻き込んじゃった神様には悪いけどさ」
ピッコロが苦虫を噛み潰したような顔で呟くと悟林は深い溜め息を吐いた。
どうやら徹底的にやるつもりのようで、もし修行する対象が悟飯でなければデンデまで巻き込むつもりはなかったらしい。
逆に言えばデンデを頼らなければまともな修行にならないくらい厳しくするつもりのようだ。
「取り敢えず、1ヶ月くらいかな?精神と時の部屋で修行するよ。まずは悟飯の腑抜けた根性を鍛え直さないと」
精神と時の部屋に入ってからの1週間は本当に地獄のようだったと元大魔王のピッコロをしてそう思わせた。
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