第五百十六話 川中島の激戦その十一
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「種族によっては機械の身体だしね」
「それで」
「そうだよ、絶対に食べたらいけないよ」
「わかった、じゃあ食べない」
「そうしてね」
「じゃあ今はこのまま」
「戦ってね」
「魔化魍達を倒していく」
「そうしていこうね」
「まあ食べていいことは絶対にないでしょうね」
リマはカピバラの姿で語った。
「怪人達は」
「そうよね」
「僕もそう思うよ」
魔王に対して話した。
「だからね」
「食べないで倒すだけ」
「食べるものは一杯あるしね」
「皆が用意してくれているから」
「それを食べて」
そうしてというのだ。
「やっていこう」
「それじゃあ」
魔王はリマの言葉に頷いた、そうしてだった。
魔化魍達を倒していく、朝になってもそれは続き二日目もであった。
二日目の夜になってだ、ルナは寝袋から出て話した。
「さて、よく寝たしね」
「ああ、それじゃあな」
隣に寝ていたキラー=クイーンも寝袋から出て言ってきた。
「また戦うか」
「ええ、そうしましょう」
「よし、また遊ぶか」
霧雨零は不敵な笑みを浮かべそこにいた。
「派手にな」
「そうだな」
(こいつどんどん俺と別人格になってきてないか?)
九内はその霧雨の横で応えつつ内心呟いた。
(そのうち俺と完全に別人になるかもな)
「あの、もう既に別人じゃないっすか?」
はじめが九内に言ってきた。
「お身体別で心もっすから」
「そうなっているか」
「はい、だからもうそれはっす」
はじめは九内に笑顔で話した。
「受け入れてっす」
「それでか」
「そうしてっす」
そのうえでというのだ。
「生きていくっす」
「戦うだけでなくか」
「そうしていくっすよ」
「生きることもか」
「それでどうっすか?」
「別にいいか。元の世界の私はあくまで私でだ」
「九内さんは九内さんっすね」
「そして霧雨零は霧雨零だ」
「そうっすね」
「ならそのうえでだ」
九内は冷静な声で述べた。
「この世界そして諸君達との付き合いもだ」
「やっていくっすか」
「スサノオとの戦いもな」
微笑んで話した。
「そうしていく」
「それではっすね」
「一服してからな」
煙草を出して話した。
「戦場に赴く」
「そうするっすね」
「これからな」
こう言ってだった。
九内は煙草を吸いはじめた、そしてそこから離れた場所で。
彩が起きて寝袋の中にいる霧乃に声をかけた。
「起きてる?」
「ええ」
霧乃はもう目を開けている、そのうえで彩に応えた。
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