第五百十六話 川中島の激戦その十
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「実にな」
「それで、ですね」
「俺はより佐賀での活動を続けよう」
巽は強い言葉で言いつつ照明のチェックもしていた、そしてその目の前では戦士達は勇敢に戦い続けていた。
その中でだ、戦闘に参加しているいろりは言った。
「夜になると」
「どうしたの?」
「いや、魔化魍って前から思っていたけれど」
小紫に話した。
「夜はお昼より強くなってない?」
「そうかしら」
「こちらの視界が悪くなったせいかしら」
「それじゃないの?」
「そうだといいけれど」
「ううん、妖怪と言っていいからね」
威吹鬼が言ってきた。
「だからね」
「ああ、妖怪だとですね」
「夜に強いんですね」
「夜は妖怪の時間だって言うしね」
それでというのだ。
「それもあるかもね」
「そうですか」
「だからですか」
「山にいるものだしね」
「夜の方が強い」
「その傾向がありますか」
「そう言われるとね」
小紫といろりに話した。
「僕も否定出来ないね」
「そうですか」
「魔化魍は夜の方が強いですか」
「僕もね」
「そうなんですね」
「じゃあ夜の戦いはですね」
「気を引き締めてやっていこうね」
是非にと言うのだった。
「視界が見えにくいこともあるし」
「そうですね、それでは」
「気合を入れて戦っていきましょう」
「わかった、しかし怪人は嫌い」
怪獣のリムは眉を曇らせてこう言った。
「魔化魍」
「それはどうしてだ?」
「食べられないから」
魔王の問いに答えた。
「だから」
「怪人を食べる」
「それはあると聞いたけれど」
小紫といろりはリムのその言葉にどうかという顔で応えた。
「仮面ライダーアマゾンさんがね」
「獣人を倒してそうしたらしいけれど」
「それでもね」
「今食べるとなると」
「わかる。怪人はまずい」
リムはむっとした顔で言い切った。
「それもかなり」
「どの種類の怪人も」
「どんな組織や種族でも」
「美味しいかどうかっていうと」
「確かにまずそうね」
「それがわかるから」
だあらだとだ、リムはむっとした顔のままで答えた。
「絶対に食べない」
「ああ、食べたらいけないよ」
威吹鬼は敵を今は打撃攻撃で倒しつつリムに話した。
「絶対にね」
「まずいから」
「いや、毒があってもおかしくないから」
だからだというのだ。
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