第五百十六話 川中島の激戦その九
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「それだけ」
「そうだったよね」
「設備がありますので」
「うん、存分に照らせるね」
「戦場も」
「そうだよね」
「何でもない様なものでね」
サツキも話に入ってきた。
「私達は夜も戦うから」
「その為によ」
「こうしたことも必要よ」
「夜の灯りもまた」
「見えないところから急に攻められたらね」
夜の暗がりのというのだ。
「それが思わぬダメージにもなるわ」
「それが致命傷にもでしょ」
「だから明るいに越したことはないわね」
「夜もまた」
「そう思うとね」
「これは有り難いわ」
「それや」
西鬼も言ってきた。
「ほんま明るいとな」
「これだけいいことはない」
羽撃鬼も言う。
「敵が何処にいるかはっきりわかっているだけでな」
「対処出来ることが多いんだよ」
煌鬼も言ってきた。
「それだけで」
「本当にそうだよな」
歌舞鬼も真剣に話した。
「見えているとそれだけで違うよ」
「だから有り難い」
斬鬼も言うことだった。
「これだけの照明があるとな」
「それだけで武器になっているな」
那月は戦う用意をしつつ述べた。
「まさに」
「敵が見えている場合と見えていない場合でどれだけ違うか」
京鬼も言ってきた。
「そして地形もな」
「見えていないと躓きますからね」
「こけたり」
いろりと小紫がまた言って来た。
「そう思いますと」
「照明も必要です」
「オールナイトでいく」
巽は腕を組んで胸を張って言った。
「では存分に戦ってくれ」
「そうさせてもらう」
京鬼が応えてだった。
戦士達は戦闘に入った、ここで。
鬼達の音が炸裂するがその音がだった。
魔化魍達を次々と倒していく、巽はそれを見て言った。
「音、音楽の力だ」
「それで、ですね」
「ああした強敵さえ倒してだ」
巽はさらに言った。
「人も感動させる」
「だからですね」
「俺もだ」
「フランシュシュを立ち上げられて」
「そしてだ」
そのうえでというのだ。
「歌で佐賀を救う」
「そう考えられていますね」
「そうだ、そしてそれは必ず出来る」
巽は確信を以て言い切った。
「それがだ」
「鬼の皆さんも見せてくれていますね」
「この通りな、音の力は素晴らしい」
こうも言った。
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