第五百十六話 川中島の激戦その八
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「僕はね」
「それでいいんだよな」
「だからね」
それでというのだ。
「夜に戦うことも何でもないし」
「楽しいっていうんだな」
「そうだよ」
「なら存分に戦ってもらうな」
「俺達と一緒にな」
セルジュとハスガと言ってきた。
「そうしてもらう」
「これからな」
「わかったよ」
サルバトーレは二人にも笑顔で応えた。
「それじゃあね」
「うむ、今からな」
「夜の戦をしていこう」
「それじゃあね」
「照明出すよ」
タスクは空から言ってきた。
「それで照らすね」
「ああ、空にいるとね」
「見えないと衝突の可能性があるからね」
こうサスバトーレに話した。
「だからだよ」
「照らしてね」
「ちゃんと見える様にしないと」
さもないと、というのだ。
「敵にやられる前にね」
「自分達がぶつかってね」
「損害を出すから」
そうなる危険性があるのでというのだ。
「それでだよ」
「そうだね、じゃあね」
「照明も出していくよ」
「照明はこちらからも出す」
こう言ってきたのは巽だった。
「存分に照らそう」
「そっちからもそうしてくれるんだね」
「いつも通りな、では光の中で戦おう」
巽は笑って言ってだった。
タスクが朝まで照らす照明弾を放ったのを見てだった。
巽も無数の照明を出した、そうして言った。
「これで夜も怖くないけんね!」
「いつもながら派手に照らされますね」
巽にいろりが言ってきた。
「巽さんは」
「ステージみたいにな」
「照らされますか」
「そうしてこそだ」
巽はさらに言った。
「満足に戦える」
「はい、明るいならです」
「見えることはそれだけで有利になる」
「だからですね」
「夜は思いきり照らしてだ」
その様にしてというのだ。
「そしてだ」
「戦える様にしますか」
「君達がな」
「ならです」
小紫も言ってきた。
「この灯りの下で」
「思う存分戦ってくれるな」
「そうさせてもらいます」
「なら行ってきてくれ」
「そうさせてもらいます」
「私もです」
いろりも言って戦場に出る、夜だが明るい中で戦えている戦士達はその分有利であった。それを見てだった。
明日夢はしみじみとした声でこう言った。
「若しこれだけの照明がなかったら」
「不利でしたね」
静乃が応えた。
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