第五百十六話 川中島の激戦その七
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「下手をすれば略奪になる」
「戦争だとですね」
「そうだ、物資は猛士から送ってもらえるな」
「それ位は」
「ならだ」
ターリャは中身が中年男性であるのでその立場から轟鬼に話した。
「出来るだけだ」
「修行の時も戦闘の時も」
「その都度送ってもらいだ」
そうしてというのだ。
「戦うことだ」
「そうですか」
「略奪は絶対に許されない」
ターリャは言い切った。
「何があってもな」
「まあ普通はそうだクマ」
クマが言ってきた、見ればウサギもいる。今彼等がついている六人は休憩中なので彼等もそうしているのだ。
「勝手に民家に入ってものを漁ると論外クマ」
「勇者は普通らしいがウサ」
ウサギも言ってきた。
「人の家の箪笥を無断で開けては駄目ウサ」
「それは論外だ」
ターリャも真面目に言った。
「堂々とした略奪ではないか」
「ゲームでは普通ですよ」
ゲーム好きの明久が言ってきた。
「それは」
「至ってだな」
「はい、僕もです」
「ゲームではだな」
「そうしていますし」
「そう言う君には厳しいゲームを勧める」
ターリャは明久にも話した。
「そうした行為はすぐに発見されてだ」
「捕まるんですか」
「それも異常に手強い敵が出て来てな」
そのうえでというのだ。
「捕まるか若しくはな」
「倒されるんですね」
「そうなる」
「そうしたゲームもあるんですね」
「昔のゲームだがな」
「そうなんですね」
「兎角そうした行為は論外だ」
ターリャは強い声で話した。
「略奪もな」
「山での自給自足もですね」
「必ず食料が手に入るか」
また轟鬼に話した。
「そもそも」
「そう言われると、ですね」
「そうだ、だからな」
それでというのだ。
「食べるもの等はな」
「送ってもらうことですか」
「そうするといい」
「これからは」
「うむ、では今はな」
「しっかり食べてですね」
「寝てだ」
そうしてというのだ。
「英気を養いな」
「戦うことですね」
「休憩の後でな」
こう言ってターリャは食事を摂ってだった。
英気を養うと戦場に戻った、戦いは続いていた。
「夜になったね」
「けれどそれ位ならだろ」
「うん、僕は何でもないよ」
サルバトーレは護堂に笑って話した。
「普通に見えているからね」
「お前は何時でもだからな」
「うん、むしろ戦えるから」
それならというのだ。
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