第五百十六話 川中島の激戦その四
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「それはそれで、です」
「戦い方がありますね」
「そうですよね」
「そう思います、私も」
エレンは葉月に微笑んで応えた。
「主体性のない女ですから」
「いえ、それはしっかりとですね」
「見て考えてですか」
「そうしての判断ですね」
「実はそうなの」
ファリアが応えて言ってきた。
「エレンは口ではそう言うけれど」
「実はですね」
「状況をよく見て」
そうしてというのだ。
「冷静に言っているから」
「そうですね」
「主体性がないんじゃなくて」
その実はというのだ。
「冷静で的確なの」
「そうですね」
「私達八人で言うと参謀よ」
セブンナイツにレダを入れてだ、そうして今は八人で戦っているのは彼女達の世界でもスサノオとの戦いでも同じである。
「いつも頼りにしているわ」
「その判断をですね」
「そして指摘もね」
「いえ、私は本当に」
エレン自身はまだこう言った。
「主体性が」
「あの、主体性がないのならです」
光秀が言ってきた。
「柴田さんはどうすればいいと思いやがりますか?」
「今どうして戦ってもらうかですね」
「このままだといつも通り勝手に突っ込みやがりますが」
「それしかないだろ」
勝家本人も言って来た。
「こうした時はな」
「それは零点です」
長秀がそんな勝家を採点した。
「大怪我をするだけです」
「いや、ここはそれしかないわよ」
恒興は勝家と共に行こうとしていた。
「敵を引き付けて私達は別動隊として」
「それやって恒興いつもボロボロになってる」
利家はむっとした顔でこのことを指摘した。
「弱いのに」
「早くしないとこの二人が突っ込みやがります」
光秀はまたエレンに言った。
「頼むから献策しやがれです」
「山を登ればいいと言いたいですが」
成政は妻女山を見ている。
「今は敵だらけですし迂闊に行くべきではないですね」
「はい、それはよくないですね」
エレンはまずは成政に答えた。
「山ではなくここで戦うべきです」
「そうですね」
「勝家さんと恒興さんはここに留まって下さい」
問題の二人にも話した。
「他の方もです」
「別動隊は出さないの」
「はい、ここで防御陣を組みまして」
そのうえでというのだ。
「敵を迎え撃ちましょう、光秀さんは銃で遠距離攻撃を行って」
「そうしてですね」
「会長の援護をお願いします」
ファリアのというのだ。
「勝家さんと恒興さんは長秀さん、利家さん、成政さんと共にです」
「ああ、この場で戦うんだな」
「葉月さんと一緒にお願いします」
こう言うのだった。
「そして葉月さんはシンデレラは振り向かないの力をです」
「使いますか」
「お城で守りを固めて」
そうしてと
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