第五百十六話 川中島の激戦その一
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第五百十六話 川中島の激戦
川中島に入ってだった、シンクは周りを見回して言った。
「こうして見ると広いですね」
「ええ、ここで戦うとなると」
レベッカ=アンダーソンが応えた。
「決戦にはね」
「おあつらえ向きだね」
「そうよね」
レベッカはシンクの言葉に頷いた。
「まさに」
「全くだね」
「スサノオはいつも決戦の場所を言って来るけれど」
「それに相応しい場所ばかりだね」
「そうだね」
シンクはレベッカの言葉に頷いた。
「これは」
「そうしたセンスはあるんですね」
シェスタはこう述べた。
「スサノオは」
「色々とセンスを疑うが」
柳生が応えた。
「しかし決戦の場所を選ぶセンスはあるな」
「そうですね」
「俺もそう思う」
「何かな、作戦のセンスってねえよな」
葛城はスサノオのセンスのおかしな部分を話した。
「話を聞いてるとな」
「そうですね、ショッカーからクライシス帝国は」
ヒメアは葛城に応えた。
「かなり作戦を立てていますが」
「変な作戦ばかりだよな」
「成功するとは思えないものばかり」
「作戦のセンス疑うよな」
「戦闘員のファッションセンスも」
「そういえば怪人はともかく戦闘員の服のセンスは酷いですね」
春雪も言った、
「どの組織も」
「そうだよな」
「はい、それで作戦のセンスも」
「どうかしてるよな」
「僕もそう思います」
「成功する筈のない作戦ばかりで」
拓武も言った。
「人選もおかしくまた特定の幹部が同じ様な作戦ばかり出しても止めないですし」
「地獄大使なんかそうだね」
諸葉も言った。
「毒を使った作品ばかりで」
「おまけに昆虫型怪人が多いわね」
エルシャはこのことを指摘した。
「地獄大使は」
「話を聞いていたらそうですね」
「そうよね」
エルシャは諸葉に応えた。
「そしてそれでもね」
「地獄大使を止めないから」
「地獄大使はおっちょこちょいだったというけれど」
「スサノオはずっと止めませんでしたね」
「あれわざとって説があるよ」
明日夢が話した。
「スサノオの立てた作品も幹部を止めないのも」
「わざとですか」
「そうなんですか?」
「そうなんだ、楽しむ為の作戦でね」
それでというのだ。
「失敗してもよくて」
「楽しめたらいい」
「それが目的ですか」
「そうだったともね」
その様にというのだ。
「言われているよ」
「有り得るな」
ロキは明日夢の言葉に頷いた。
「考えてみると」
「そうだよね」
「あいつは変わった神だ」
「退屈が嫌いでね」
「退屈を忘れる為に戦っているからな」
人間と、というのだ。
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