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レーヴァティン
第二百六十五話 西から去りその十

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「移動の術でな」
「来てもらうことになるわ」
「瞬時にな」
 まさにそれでというのだ。
「そしてだ」
「一緒に戦ってもらう」
「いざという時はな」
「その為にやな」
「来てもらう、まさに時間はな」 
 それはというのだ。
「資源の一つでだ」
「限られた資源やな」
「そのことを頭に入れてな」
「そしてやな」
「ことを進めていく、資源は何でもだ」
 時間だけに限らずというのだ。
「限りがある」
「その通りとよ」
 まさにとだ、香織も頷いて応えた。
「お水でも木でもとよ」
「限りがあるな」
「お水は雨が降れば調達出来てたい」
「浮島はどうも雨が多い様だしな」
「それで浮島全体に蓄積されてたい」
「かなりの量があるがな」
「それでもとよ」
 香織は英雄に話した。
「やっぱりたい」
「限りがあるな」
「雨が足してくれるにしても」
「無限のものではない」
「そうたい、木もたい」
 所謂森林資源もというのだ。
「切った後植林ばせんと」
「駄目だな」
「そうたい」
 まさにというのだ。
「そしてもっと言えば土もたい」
「極論すれば限られている」
「そうたい、土に還るというたいが」
「土も何かしらのものから成り立っていく」
「そうなっていくたい」
「無限に湧き出るものではない」
「だから若し美味しか土があって」
 香織は例えを出した、実は偉大な漫画家である松本零士先生の代表作の一つ銀河鉄道999においてこうした話があった。
「皆がその土を食べるとたい」
「やがてはなくなるな」
「そうなるたい」
 こう英雄に話した。
「そうした風にも考えていくとよ」
「土ですらも限りがある」
「そうした資源たい」
「その通りだな」
「だから資源はたい」
「全て考えて使っていくべきだ」
「そうたいな」
「だから時間もな」
 これもというのだ。
「限りあるものということを頭に入れてな」
「やっていくべきとよ」
「景色を楽しめる時は楽しむ」
 そうするというのだ。
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