暁 〜小説投稿サイト〜
原作(オリジナル)の主人公、略してオリ主
第10.5話 約束 (高町なのは@7歳)
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リサ嬢ただ一人だけであったが――教室には顔を赤くして立ち尽くすなのはさんだけが残された。自閉モードを絶賛続行中だったすずか嬢をアリサ嬢が牽引して行き、神崎さんは普通に歩いて帰ったためである。
誰も居ない教室に一人立ち尽くす7歳の少女。これが夕暮れ時なら何も無くともイジメ臭が漂ってしまう光景であるが今は午後2時を回った辺り。やっと2年1組の教室を訪れた高貴君だが、多少の違和を感じる程度に留まった様である。なのはさんの心中は多少の違和どころではなかったのであるが・・・


「なのは、すまん。遅くなった。図書室が思ったより混んでたんだ。」

「(ビクッ)コッ、コ、コ、コ、コウくん?!」

「お、おう?高貴さんですが、何か?」

「ななななな何でもないの!コウくん、早く帰ろ!!
 (うぅ、コウくんが来てくれた時、たしかに嬉しいと思ったの。これはコウくんが私のことをあ、愛してるからだって・・・アキちゃんが言ってたの。つ、つ、つまり、コウくんはなのはのことが好きなの?コウくんがなのはのことを・・・・・・駄目だよコウくん!なのはたちはまだ子どもなの!!)
 えへ、えへへへへ、、、うにゃ〜〜〜〜」


教室で一人ボンヤリしていたかと思えば、いきなり虚ろな眼をして壊れたような笑い声を生じ始めたなのはさん。
事ここに至ってやっとなのはさんの異変に気付く高貴君であったが時既にお寿司。
何があったのか尋ねる暇もなく腕を掴まれ、荷馬車へ載せられた子牛のように市場へ、もとい翠屋へ――今日はお手伝いの日なのだ――連れられてゆく。
廊下、昇降口、校門と各CP《チェキ☆ポイント》を軽快に通過し、大通りと商店街もアッと言う間に突破して住宅街へ進入したなのはさん。
一方、高貴君は引き摺られるに近い状態で同道を強制させられているため、若干トラウマ《腹パン拉致監禁の記憶》を再発させかけている。


 そんな高貴君を慮ったわけではないが、突如としてなのはさんの足が止まる。


「コ、コウくんっ!」

「hai!!」

「コウくんは、、、コウくんは、なのはのことが好きなんだよねっ?!」


どうやらなのはさんは、自分の想像している事が、神崎さんの私見に基づく妄想に過ぎないことにやっと気付いたようである。 ――やはりなのはさんが立ち止まった理由は顔色の悪い高貴君を慮ったからではなかった。拙作の三人称視点は、Axahi新聞《クオリティペーパー》のように、正確な表現を殊更に重要視していることに定評がある。
駄菓子菓子。なのはさん、神崎さんの私見を己が確信へと至らしめたいのはわかりますが、その台詞はNGだと思います。
いえ、別に発言の内容に問題があるわけではないのですが。。。
ただ、数年後のなのはさんがその発言を思い出した時に恥ずかしさで悶絶
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