第10.5話 約束 (高町なのは@7歳)
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の、アレなの?あの、ほら、姉妹になりたい的な。。。」
アリサ嬢がすずか嬢のリードブローを見事なクロスカウンターで撃墜し、返す刀で神崎さんへ斬り込――
「いいえ。違います。私は百合の嗜好は持ちあわせていません。
なのはちゃんに対して発言した『好き』は、あくまでも友人としてのものです。それ以上の意図はありません。
誤解とショックを与えてしまったことを謝罪します。」
――めずにいると、神崎さんの方から釈明が行われた。
一気に弛緩する場の空気。すずか嬢はそんなの関係ねえ!とばかりに俯き「それでも私はやってない」とかなんとか呪詛のような呻きを洩らし続けているが。
「ハァー、、、それなら、どうして晶子はあんなこと言ったのよ。
皆が誤解して大変なことになってたじゃない。」
「そうなの!アキちゃんにはおはなしを聞かせてもらうの!!」
そんなすずか嬢は完全放置プレーで封印が解けられたなのはさんとアリサ嬢の連係プレーが神崎さんの発言の真意を追求する。
「結論から言えば、なのはちゃんが高貴君の横でいつも嬉しそうに笑っているのは、高貴君がなのはちゃんのことを深く愛しているからなんですね。
――ということに気付いたからです。」
「・・・・・・(ポフンッ)」
「ふぅ、ん、、、いいわよ。続けなさい。」
「そうですね。アリサちゃんは"reflection of love"というフレーズをご存知ですか?」
「ふむ。。。」
・・・・・・山田くんの惚気話がナチュラルに大量混入し、些か以上に冗長となった神崎さんの話をまとめると、どうやらこういうことのようだ。
"reflection of love"、直訳すると"愛の反射"。ここ数日の間、神崎さんはこのあまり直観的ではないフレーズの意味を考え続けていたらしい。
そして、ニコニコしながら高貴君の迎えを待つなのはさんを見てフと「これは相思相愛の二人を表す言葉ではないか?」とのヒラメキを得たそうだ。
それはどういうことかと言うと、「AがBに愛情を抱くのは、BがAを愛して(Bの愛がAに当たってB自身に反射して)いるから」、、、または、「BがAに愛情を抱くのは、AがBを愛して(Aの愛がBに当たってA自身に反射して)いるから」・・・といったような解釈《アイディア》なのだとか。
なのはさんからこの解釈を得た神崎さんは、一年前から山田くんに注がれ続けた愛情とそれに呼応するかのように自分の中で育っていった愛情を改めて確認したそうである。こうして「少しだけテンションが上がった(本人談)」結果が、冒頭の神崎さんの発言なのだそうだ。う、む、ごちそうさまである。
そんな神崎さんの釈明タイム《解決編》も終わり――聴衆と呼べるのはア
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