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オズのボームさん
第七幕その五

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「忍術もね」
「ヒントになっているんだ」
「凄くね」
「忍者の服もいいわね」
 ドロシーもレモンティーを飲みながら言います、皆今は美味しいレモンティーを飲んでそうしてほっとしています。
「忍装束も」
「動きやすくて格好いいから」
「だからね」
 それでというのです。
「素敵よね」
「あの服もね」
「ただね」
 ここでドロシーはこうも言いました。
「女の人、くノ一の人達も」
「忍装束だけれどね」
「何か時々ね」
「ミニスカートみたいな服とかね」
「言う人いるわね」 
 オズの国でもです。
「女の人もあの服なのに」
「そのことですね」
「やっぱり漫画のせいですね」
「あと小説やゲームです」
「そうした作品ですとくノ一ってそうした服なんです」
「丈の短い着物で」
 神宝達五人が答えました。
「ミニスカートみたいな」
「袖もないか短い」
「そんな服なんです」
「だからですね」
「オズの国でもくノ一はそうした服って思ってるんですね」
「そうよね、けれどああした服だとね」
 ドロシーは言いました。
「オズの国なら兎も角外の世界では寒いし危ないわね」
「お肌多いと隠れたり動く時危ないです」
「忍者って山の中にも入ります」
「その時お肌が多く出てると危ないです」
「木の葉や石がかすったり当たったりしますし」
「虫もいますから」
「そうよね、だからオズの国でもくノ一の人は忍装束だけれど」 
 そうなっているというのです。
「そのイメージ強いみたいで」
「くノ一の人っていうとですね」
「そうした服かって」
「そう言う人おられるんですね」
「実際は違うのに」
「それでも」
「そうなの。そうした服も恰好いいと思うけれど」
 けれど、と言うドロシーでした。
「オズの国でも違うわよ」
「オズの国の服は露出が少ないからね」
 ボームさんは冷静に述べました。
「だからだよ」
「それで、ですね」
「くノ一の人もそうですね」
「忍装束で」
「それを着ていて」
「動き回っていますね」
「そうなんだ、ただ忍術はオズの国のものだから」 
 だからだというのです。
「どろんと消えたり壁やお水の上を歩いたりはね」
「出来るんですね」
「そうした忍術は使えるんですね」
「外の世界では無理なことも」
「それも出来て」
「凄いんですね」
「そうだよ、僕達も修行すれば」
 そうすればというのです。
「忍術を使えるよ」
「それで忍装束は色々な色があるの」
 オズマはこちらのお話もしました。
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