第五百十五話 アンカラの激闘その十二
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「だからね」
「スサノオだけになるのを待つことだね」
「今はそれでいいよな」
トンきゅんもクスクスを食べつつ言ってきた。
「待てば絶対にあいつだけになるからな」
「それならがたがた言わないで、です」
おとねは野菜が多いシチューを食べつつ言った。
「今は食べましょう」
「食べるんだね」
「そうです、しかしクスクスですが」
おとねは泡沫に彼が今食べているそれの話もした。
「カレーに似てますね」
「そうだよね」
泡沫もそれはと答えた。
「前から思っていたけれど」
「似てますね」
「ご飯じゃなくて麦の粉だけれどね」
「何かです」
それがというのだ。
「カレーみたいですね」
「本当に似てるね」
「そうですよね」
「これってトルコ料理なのか?」
トンきゅんは食べつつ首を傾げさせた。
「クスクスって」
「アラビアじゃ普通のお料理らしいわ」
鈴鹿が答えた。
「だからトルコだけとは限らないのよ」
「そうなんだな」
「あとフランスでも食べてるのよ」
「フランスでもかよ」
「そうよね」
「ええ、そうよ」
シャルロット=デュノアが答えた。
「フランスでも食べるの」
「へえ、そうか」
「そうなの、けれどこの集まりでは殆ど食べなかったから」
それでというのだ。
「今こうして食べるのって何か新鮮な気持ちよ」
「そうなんだな」
「ええ、けれど美味しいでしょ」
トンきゅんに微笑んで尋ねた。
「クスクスも」
「ああ、かなりな」
トンきゅんは笑顔で答えた。
「クスクスも」
「そうよね」
「本当にカレーみたいに食べられます」
おとねが話した。
「カレーが嫌いな人もそうはいないですし」
「そういえばいないね」
料理を持ってきている虎太郎が応えた。
「俺も好きだし」
「そうですね」
「うん、牛乳も好きだけれど」
それと共にというのだ。
「カレーもなんだ」
「そうなんですね」
「それで俺も言うんだ」
カレーが好きでというのだ。
「こうな」
「そうですか」
「ああ、じゃあクスクス食って」
「また戦いましょう」
「そうしような」
こう話してだった。
戦士達は休憩を摂るべき時は摂った、そうして戦っていき。
アンデットの数が減ってきた、それで定子は空から言った、手にある銃から火が消えることはない。
「ここでもですね」
「うん、そろそろだね」
隣で銃撃を行うアレクサンドラが応えた。
「減って来たね、敵が」
「そうですね」
「粘り強く戦っていけば」
「戦いも果てが見えますね」
「どれだけ辛い戦いも終わりがあるよ」
そうなるからだというのだ。
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