第五百十五話 アンカラの激闘その十
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「大怪我するからね」
「見ていて心配になるわ」
「無理をし過ぎる」
「そうだな」
螺閃と蛭湖も話した。
「昴君はつい無茶をする」
「誰かの為にといっても」
「そこが問題だ」
「だからいつも大怪我をする」
「わかってるけれどな」
それでもとだ、昴は二人に話した。
「ついだよ」
「それは知っている、しかし」
「これからはより気をつけてもらいたい」
「いいかな、君は今回俺とバディで戦おう」
グレイブは昴にこう言った。
「そして一緒にだよ」
「戦っていくんですね」
「そうしていこう」
「それならダメージも少ないですか」
「君の無茶は俺が止めるからね」
だからだというのだ。
「若し何かしたら」
「そうしてくれるんですね」
「うん、だから今回はね」
「二人で、ですね」
「戦おう」
「わかりました、そうします」
「さて、空と陸から一気に攻めるわよ」
ラルクが指示を出した。
「ここは正面から一気に」
「ええ、わかったわ」
「そうさせてもらうわ」
ティオネとティオナが応えた。
「ここはね」
「三輪さんの言う通りにするわ」
「ここで敵を一気に突破してね」
ラルクはさらに話した。
「西で戦っている人達と合流するわよ」
「ああ、西の方ちょっと劣勢だな」
トップスピードは空からそちらの戦局を見て言った。
「だからか」
「そう、だからね」
「ここは合流してか」
「助けに行くわ、ここの敵は私達が一斉攻撃を仕掛けたら全滅させられるわ」
その数を見ての判断だ。
「だからね」
「今からですわね」
「ここにある戦力全員で突破だな」
「そうするわ」
「そうしよう」
グレイブはみかりとトップスピードに続いた。
「西の皆が心配だよ」
「あそこには紅麗とロズワールさんがいるからそうそう崩れないと思うけれど」
螺閃はその西を見て言った。
「けれど安心は出来ないよ」
「だから行くべきだ」
蛭湖も言った。
「早く」
「そうよ、だから今から行くわよ」
ラルクは武器を構えた、そうしてだった。
戦士達は一丸となって突破に移った、彼等の前にいる敵は薙ぎ倒されそのうえで西にいる仲間達と合流したが。
ロズワールは猛吹雪を、紅麗は青く燃える無数の武者達を出して敵を倒していた、それを見て合流したティオネとティオナは驚愕した。
「まさかと思ったけれど」
「やっつけちゃったわね」
「この人達本当に強いわね」
「それも桁違いね」
「だが来てくれて有り難い」
紅麗はこう返した。
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