第五百十五話 アンカラの激闘その九
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「大変なことになるんだよ」
「洒落になってないですね」
とめ吉もその話には唖然となった。
「あんな強い人達が敵になると」
「しかも所長さんもな」
彼の話もした。
「ああした人だからな」
「剣崎さんや橘さんが騙されても」
「問題の解決にはならないっすね」
「むしろ余計にややこしくなるんだよ」
烏丸が関わると、というのだ。
「ちょっとは胡散臭い奴の話を疑って欲しいな」
「話聞いてたらあからさまに胡散臭い奴にばかり騙されるわよね」
「そうだよな、あの人達」
啓太はようこの言葉に頷いた。
「孔雀とか狼とかな」
「カテゴリーにもね」
「他にも何気にな」
「騙されてるわよね」
「一種族と戦うと一回はだよ」
まさにとだ、ランスは話した。
「三人共騙されてな」
「とんでもないことになってるのね」
「睦月君だけだよ」
「騙されない人は」
「あの四人の中でな」
ランスはようこに話した。
「それで騙される三人がな」
「強いのよね」
「俺達の中で一番な」
「主力がそれだと困るわね」
「こうした戦いだと騙されることないから有り難いよ」
心からの言葉だった。
「本当にな」
「色々あるんですね、けれど今から」
「ああ、やろうな」
ランスは啓太には明るく応えた。
「今から」
「攻めましょう」
「それぞれ左右からな」
こう話して攻撃に移る、側面を衝かれたアンデットの大群は総崩れになりそのうえで倒していった。
グレイブとラルクも戦っている、その彼等に空からみかりが言ってきた。
「助太刀に参りましたわ」
「俺も来たぜ」
トップスピードも一緒だった。
「空から援護させてもらうぜ」
「それで宜しいでしょうか」
「うん、頼むよ」
グレイブは二人に優しい声で応えた。
「じゃあ一緒にね」
「攻めるといたしましょう」
「一気にな」
「俺もいます」
昴も来た。
「ここはやります」
「というけど君さっき大怪我したでしょ」
ラルクはその昴に問うた。
「完治した?」
「はい、リムルさんから回復薬貰って」
「だといいけれどね」
「正直死にそうでしたけれどね」
それでもと言うのだった。
「何とかです」
「そうなのね」
「はい、この通りです」
見れば元気そうである、昴の目は嘘を吐いていなかった。
「やれます」
「だといいけれどね、昴君いつも大怪我するから」
だからだというのだ。
「心配なのよ」
「そうよね、昴ってね」
「いつも突っ込むから」
ティオネとティオナも言う。
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