第五百十五話 アンカラの激闘その八
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「序列衆の皆が揃うよ」
「ああ、それじゃあな」
「皆呼ぶね」
「そうしてくれるか」
「うん、皆来てくれるかな」
薫がこう言うとだった。
序列衆十人が全員来た、そのうえで薫に言ってきた。
「薫様、それでは」
「これよりですね」
「私達十人全員で、ですね」
「戦ってくれるかな」
薫は十人に尋ねた。
「これから」
「喜んで」
「薫様がそう仰るなら」
「そうさせて頂きます」
「それでは頼むよ」
薫は笑顔で頷いてだった。
序列衆を率いてアンデットの大群に向かった、啓太はその状況を見てようこに話した。
「じゃあ俺達もな」
「攻めるわね」
「ああ、ただ俺達は右からな」
薫達が向かった正面でなくというのだ。
「そこからな」
「攻めるのね」
「ああ、そうしてな」
そのうえでというのだ。
「敵の横を衝くな」
「そうするのね」
「薫達ならな」
彼と序列衆の十人ならというのだ。
「正面は何の問題もないだろ」
「ええ、あれだけの面子が揃っていたらね」
ようこも確かな声で応えた。
「何も心配はいらないわ」
「だからな」
「私達はなのね」
「横から攻めてな」
そうしてというのだ。
「突き崩すぞ」
「俺も行くな」
仮面ライダーランスがここで来た。
「そして右から攻めてくれるな」
「禍木さんもですか」
「攻めてくれるの」
「ああ、右はあんた達に任せてな」
ランスは槍を手にして二人に話した。
「俺はそっちから攻めるな」
「そうですか、じゃあお願いします」
「左の方はね」
「右からだけでなく左からも攻めたらさらにいいだろ」
ランスは陽気な声で指摘した。
「だからやろうな」
「はい、それじゃあ」
「そうして攻めましょう」
「ライダーの人が来てくれたら有り難いです」
「百人力いや千人力よ」
「そう言われるだけの働きはするな」
「いや、禍木さんと志村さん、三輪さんは安定感があるっす」
狸が笑って述べた。
「これが剣崎さんや橘さんだと違うっす」
「それと相川さんな」
ランスは狸に小声で応えた。
「あの人達はな」
「滅茶苦茶強いっすよね」
「けれど何でか知力は高いのにな」
その筈だがというのだ。
「すげえ騙されやすいんだよ」
「それが問題っすね」
「それで敵になったりしてな」
ランスは頭を抱える様にして話した。
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