第五百十五話 アンカラの激闘その七
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「昔は一人称俺だったんだぞ」
「えっ、そうっすか」
「それで滅茶苦茶乱暴でな」
プロイセンはゴブタにこのことも話した。
「俺も何度ぶん殴られたか」
「多分プロイセンさんが悪いっすね」
「だからそこが駄目なんだよ」
デリカシーがないというのだ。
「お前は一言多いんだよ」
「だからよくミリム様にぶっ飛ばされるっすか」
「そうだよ、だから気をつけろよ」
「それがおいらの身の為っすね」
「ああ、死ななくてもな」
ゴブタが幾ら頑丈でもというのだ。
「死にそうになるだろ」
「その度にあの世が見えるっす」
「この前もそうだったな」
リグルもゴブタに言う、その顔は厳しいものである。
「紫苑様にテンペストの端から端まで一撃で殴り飛ばされたな」
「いやあ、あの時も死ぬかと思ったっすよ」
「余計なことを言うからだ」
「今日もまずそうな料理とっすね」
「もう外見は関係なくなっている」
紫苑の料理はというのだ。
「それを言うからだ」
「あの時も死ぬかと思ったす」
「テンペストの端から端!?よく生きてたな」
「それはかなり凄いわよ」
ドーラもハンガリーも驚いて言った。
「私もあそこによく行くけれど」
「あたしもな」
「今かなり広くなってるじゃない」
「そこの端から端なんてな」
「よく生きてるわね」
「そこまでぶっ飛ばした紫苑の姉ちゃんもかなりだな」
「本当に気をつけろ」
ベートはこれまで以上に真剣にゴブタに告げた。
「死なねえにしてもまた死にそうな目に遭うぞ」
「よくわかったっす」
「そういうことでな」
「全く、戦闘で死ぬなら兎も角だ」
リグルがまた言った。
「そんなことで死んでどうする」
「全くっすね」
「だから言葉には気をつけることだ」
「そうしていくっすよ」
「外見はどうでも美味かったらいいだろ」
プロイセンはこう言った、そしてケバブだけでなくパンも食べてそのうえで仲間達に対して話した。
「それでな」
「中にはねずみ男が食って卒倒するもの作る奴がいるからな」
白山坊は語った。
「俺達の中には」
「一々誰とは言わねえがな」
「いることはいる」
白山坊はベートに応えた。
「だからな」
「外見位じゃな」
「言うものではない」
「そうだよな」
「だからあんたもっと言葉に気を付けろ」
プロイセンはゴブタにあらためて話した。
「いいな」
「おいらの為にもっすね」
「ああ、そうしろよ」
「わかったっす」
ゴブタは確かな顔で頷いた、だが後で忘れてだった。
今度はリムルにぶっ飛ばされたがそれは後の話である、戦いは続いていた。
戦いつつだ、啓太は周りを見て言った。
「ここはようこだけじゃ無理か」
「そうだね」
薫は啓太のその
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