第五百十五話 アンカラの激闘その六
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「二国は駄目なんですよね」
「喧嘩してもすぐに収まるし」
マレーシアも言ってきた。
「これでいいんじゃないかな」
「婦唱夫随ですね」
タイは微笑んで述べた。
「お二方は」
「それで上手くいくならいいだろう」
ベトナムはクールに言った、東南アジア組もケバブを楽しんでいる。
「それならな」
「そうだね、仲がいいなら問題ないよ」
ドーラは東南アジア各国の言葉にも笑って述べた。
「かかあ天下上等だよ」
「その方がいいのかな」
「まあスロバキアがいいというならいいですわ」
これがチェコの考えだった。
「わたくしは」
「ううん、じゃあ今は別々に住んでるけれど」
「これからもですわね」
「隣同士だしね」
このこともあってというのだ。
「一緒にやっていこうか」
「そうですわね」
「あんた達はそれでいいでしょ」
二国と縁の深いハンガリーも言ってきた。
「実は仲がいいしね」
「仲いいですの?」
「そうかな」
「いいわよ」
二国に異論は許さなかった。
「どう見てもね」
「貴女がそう言いますと」
「長い付き合いだしね」
「ですわね、神聖ローマ帝国にいた頃からの」
「その頃からだからね」
「わかるわよ、だからそういうことでね」
ハンガリーは二国に強い声で答えた。
「あんた達はこれから仲良くしなさいね」
「家は別々になったけれど」
「それでもですわね」
「そうしなさい、いいわね」
「そうだね、あとあんた顔は奇麗だけれど」
ゾーラはハンガリーにも言った。
「結構男勝りだね」
「それ言われるわ」
「そうだね」
「他の国からもそうで皆からもね」
ハンガリーはゾーラに微妙な顔になって答えた。
「言われるわ」
「頼もしい限りです」
ディアブロは微笑んで述べた。
「ハンガリーさんもまた」
「貴方がそう言うのね」
「はい、他の国の方々もそれぞれの世界の方々と同じく頼りになりますが」
それと共にというのだ。
「ハンガリーさんもです」
「まるで猛獣みたいっす」
ゴブタはいらんことを笑顔で言った。
「無茶苦茶強いっすよ、ハンガリーさん」
「そうかしら」
「はい、そうっすよ」
「猛獣みたいなの、私は」
「そんな強さっすよ」
「その言葉は流石にないだろ」
ベートはゴブタにどうかという顔で突っ込みを入れた。
「デリカシーなさ過ぎだろ」
「そうっすか?」
「女の人に猛獣はな」
こうゴブタに言うのだった。
「やっぱりないだろ、人によってはぶん殴られるぞ」
「紫苑さんみたいにっすか」
「そうだよ、あの姉ちゃんだとお前今時ぶっ飛ばされてるぞ」
そうなっていたというのだ。
「本当にな」
「そう言われると危ないっすね」
「だから気をつけろ」
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