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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
西ゼムリア通商会議〜インターバル・後篇・前半〜
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「確かに現状を考えれば、カイエン公爵家当主の座に就くのはミルディーヌ公女が適任だろう。また、戦後のエレボニアの復興や信頼回復の為にはメンフィルとの関係回復を重要視するその考えも理解できる。―――――だが、幾ら”親メンフィル派”の貴族とはいえ、帝国貴族の筆頭たるカイエン公爵家が”戦後の帝国貴族の模範を示す”かのようにメンフィルとの関係を深くすることで、後にそのことが原因で”エレボニア人同士が対立し合う新たな火種”に発展する可能性がある事にも気づいているのか?」

「ミュゼがメンフィルとの関係を深くすることで、”エレボニア人同士が対立し合う新たな火種”に発展するかもしれないって一体どういうことだ……!?」

ユーシスのミルディーヌ公女への質問内容を聞いたその場にいる全員が血相を変えている中マキアスは信じられない表情で疑問を口にした。



「………多分だけど、ユーシス君は将来帝国貴族達………ううん、最悪はエレボニア人達がエレボニアの発展の為にはメンフィルとの関係を深くすることが重要と考えている”親メンフィル派”と、”親メンフィル派の考えが受け入れられない派閥”に分かれる事で、それが”対立の火種”に発展するかもしれない事を推測しているんだと思うよ……」

「”帝国貴族の筆頭であるカイエン公爵家”が”親メンフィル派”としてメンフィルとの関係を深める事を重要視し続ければ、ミュゼを模範にするかのように、メンフィルとの関係を深くすることを考える貴族達が現れる事は確実だろうな。」

「で、当然”親メンフィル派”の貴族達の考えを受け入れられない貴族達もいるだろうから、そんな貴族達が”親メンフィル派”の貴族達と対立して”派閥争い”をする事になるんだろうね〜。」

「そんなことがもし現実になったら”革新派”と”貴族派”の対立の時のように、最悪は”内戦”に発展するかもしれないじゃない!?」

「内戦が勃発すれば、メンフィル帝国の判断によってメンフィル帝国軍が強制介入する賠償条約の第9条の件がありますから、少なくてもエレボニアが賠償金の支払いを完遂するまでは、”親メンフィル派”もそうですが”親メンフィル派と対立する派閥”は双方共にそのような本末転倒な事は考えないでしょうが……」

「賠償金の支払いを完遂すればどうなるかわからないわね。ましてや賠償金の支払いの完遂はメンフィルの予想で250年後と、遥か未来の話だから、その頃にはその時代の人々の心もどうなっているかわからないでしょうし。」

複雑そうな表情で答えたトワの推測に続くようにラウラとミリアムはミルディーヌ公女を見つめながら真剣な表情で答え、トワ達の話を聞いたアリサは厳しい表情で声を上げ、シャロンとセリーヌは複雑そうな表情で呟いた。

「確かに皆様が仰ったリスクがある事は否定しま
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