西ゼムリア通商会議〜インターバル・後篇・前半〜
[7/13]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
厳しい事に関しては私個人からすればもう少し緩和すべきと考えていたし、”娼館制度”にしても”皇族としての観点”から考えても、国土の統治に関する様々な利点があるから正直賛成だが、セドリックはどうだい?」
「僕も兄上と同じ意見です。……知事閣下はどうでしょうか?」
ミルディーヌ公女の確認に対して少しの間考え込んだ後答えを出したオリヴァルト皇子はセドリックに確認し、確認されたセドリックはオリヴァルト皇子の意見に同意した後レーグニッツ知事に訊ねた。
「そうですね………商売に関する規制の緩和は国内の経済発展もそうですが文化発展の為という意味もそうですが今までのエレボニアの印象を変える意味でもラマール州だけでなく、エレボニアの国土全体で行っても構わないと思いますし、新政府としても”娼館制度”も公女殿下が先程口にした様々な利点を考えれば正直な話、商売の規制の件同様ラマールだけでなく、国土全体で行うべきだと思いますが、さすがに元々アウトローだった業種を公務員扱いするのは様々な方面で反対意見が出る事もそうですが実際に上手く行くかどうかもわかりませんから、まずは試験的に導入して確かめるという意味でオルディスとラクウェルのみに許可を出してもいいかと。ただ、問題になってくるのは”娼館制度”に関するノウハウをどうやって得るかですが………」
「どうせ既に”娼館制度”を採用しているメンフィルから教えてもらうつもりなんじゃないの?」
「というかメンフィルとの関係が深いミュゼの事だから、むしろ既に”娼館制度”に関するノウハウをメンフィルから教えてもらう約束もしてもらったんじゃないの〜?」
セドリックに訊ねられたレーグニッツ知事は静かな表情で答えた後問題点を口にし、その問題点に関する指摘に対して答えたフィーとミリアムはそれぞれジト目でミルディーヌ公女を見つめた。
「ふふっ、それに関しては皆さんのご想像にお任せしますわ。―――――話を要求の件に戻しますが、もう一つの要求はアルノール皇家・新政府共に私ことミルディーヌ・ユーゼリス・カイエンがカイエン公爵家当主に就任する事を正式に認定して下さるだけで構いませんわ。」
「皇家と政府がミルディーヌさんのカイエン公爵家当主就任の正式な認定を……もしかして、皇家と政府もミルディーヌさんのカイエン公爵家当主就任を正式に認める事でカイエン公爵家当主の座を狙うバラッド侯とナーシェン卿とのカイエン公爵家の跡継ぎ争いを発生させない為でしょうか?」
ミルディーヌ公女の二つ目の要求を知ってミルディーヌ公女の目的をすぐに察したセドリックはミルディーヌ公女に訊ねた。
「はい。クロスベル帝国側のカイエン公爵家の当主代理・次期当主であるユーディお姉様とキュアさんによる後ろ盾、リィン総督閣下との婚約によるシュバルツ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ