西ゼムリア通商会議〜インターバル・後篇・前半〜
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かり、母親の代わりに育てる福祉施設の設立も可能”になる事で、妊娠してしまった事で娼婦達が”仕事を失う”事もそうですが、”捨て子”もそうですが”娼婦”を生業としている事で育児放棄の状態に陥りやすい子供達の流出を防ぐことも可能なのですわ。」
「し、”仕事によって妊娠してしまった場合”って……!」
「まあ、仕事の”内容”を考えたら、”そうならない”ように気を付けていても、ケアレスミス等で妊娠してしまうような事もあるだろうね。」
ミルディーヌ公女の話を聞いたその場にいる全員が冷や汗をかいて表情を引き攣らせている中アリサは顔を真っ赤にし、アンゼリカは苦笑していた。
「そ、それよりも妊娠してしまった売春行為をしている人達が妊娠を理由に解雇されることもそうだけど、産まれた子供達が捨てられたり、ちゃんと育ててもらったりしない事が当たり前だったの?」
「ああ。ガキを孕んじまった女は当然ガキを産むまでの間”使い物”にならないからガキを孕んだら”クビ”になるのが当たり前だし、例え産んだとしても生まれたガキが捨てられたり、まともに育ててもらえなかったりすることもザラにあるぜ。そもそも”女を売る”商売をしている女達の大半は様々な理由でまともな仕事に就けない女達だからな。」
エリオットの疑問にアッシュは静かな表情で答えた。
「”遊撃士協会としての観点”からすればどうでしょうか、紫電殿?」
「ぐっ………あんたって、本当にこっちの痛い所を突くのが得意な腹黒女ね!?あんたに味方する訳じゃないけど、確かにあんたが採用しようとしている”娼婦制度”による利点を知ったらギルドとしても様々な理由で賛成すると思うわ。”未成年の売春婦”の流出を防ぐことは当然賛成でしょうし、売春婦は仕事内容を考えたらいつ妊娠してもおかしくないから、そんな女性達の妊娠後の生活を保証する事もそうだけど、捨て子や育児放棄されることでまともな大人に成長しない子供達の流出を防ぐという人道面としての利点はギルドとしても賛成でしょうし、何よりも”売春婦”はアウトローな職業だったから、そんな職業に就いている女性達はギルドに依頼したいような事があってもし辛かったでしょうし、ギルドとしても売春婦のようなアウトローな存在からの依頼は何か特別な事情でもない限り基本受け付けなかったけど、”売春婦が公に認められた存在”になればそれらの問題は解消するでしょうからね。」
ミルディーヌ公女に微笑まれながら問いかけられたサラは唸り声を上げてジト目でミルディーヌ公女を睨んで声を上げた後疲れた表情で答えた。
「貴重な意見を正直に答えて頂き、ありがとうございます♪話を戻しますが、一つ目の私の要求はいかがでしょうか?」
「………元々、エレボニアは他国と比べると商売に関する規制が
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