西ゼムリア通商会議〜インターバル・後篇・前半〜
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を答えた。
「ええ、ユーシス卿の仰る通り、レン皇女殿下やプリネ皇女殿下から”娼館制度”も含めて、異世界の国の統治の話は将来のカイエン公爵家の当主として、とても勉強になる話を色々と伺えましたわ。」
「つーか公女さんもそうだが、”殲滅天使”達も”女”なのに、よく”色事”関連の商売施設の話なんてできるよな?」
ユーシスの推測にミルディーヌ公女が笑顔で同意すると、クロウは呆れた表情で指摘した。
「ふふっ、”政治”に”異性という理由”は通じませんわ。それとこれは私が気づいた事ですが、”娼館制度”は人道面としての利点もあるのですわよ?」
「し、”娼館制度”に”人道面としての利点もある”って、一体どんな利点なのよ……?」
クロウの指摘を軽く流した後答えたミルディーヌ公女の答えが気になったアリサはジト目で訊ねた。
「皆様もご存じのように”娼館”で働く”主な従業員”は”娼婦”ですわ。”娼館制度”を採用すれば当然”娼館で働く従業員―――――つまり、娼婦達も公務員扱いされることで娼婦達が受け取れる報酬も娼館制度が採用される前と比べて上昇する事”で、娼婦達の生活の安定化も図れるのですわ。」「
「え………その言い方だと、公には認められていなかった”娼婦”がもらえる”報酬”って低いように聞こえるけど……」
「それに関しては女達が所属する”施設”によって違うが、基本的に”アガリ”の大半は”施設”の経営者の懐に入るから、女達が受け取れる”アガリ”なんて大した額じゃないぜ。それこそよほど人気がある女でなければ”1回買われた程度じゃあ、1日の生活費にも届かないぜ。”」
「ま、まさか”売春婦”の待遇がそんなに酷かったなんて……ちなみに父さんは知っていたのか?」
「一部ではあるが”売春施設”の実情については耳にしたことがあるが……ただ、”売春婦”の待遇がそこまで酷いものだとは知らなかったよ。」
「そして”娼館制度”が公に採用されれば、”売春婦”達もそうだが経営者も”公務員”扱いされることでそれぞれ一定額の給与を受け取れることになる為、経営者が収益の大半を独占する等と言った愚かな所業を防ぐことができるという事か……」
ミルディーヌ公女の説明を聞いてある事が気になったエリオットの疑問に静かな表情で答えたアッシュの説明を聞いたマキアスは複雑そうな表情を浮かべた後レーグニッツ知事に訊ね、訊ねられたレーグニッツ知事は複雑そうな表情で答え、ユーシスは重々しい様子を纏って呟いた。
「それと”娼館”を統治者が管理する事によって”未成年の娼婦”の流出を防げることもそうですが、”娼婦達が仕事によって妊娠してしまった場合、妊娠を理由に解雇されない事もそうですが産休を取る事が可能になる事もそうですが、産まれた子供達を預
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