西ゼムリア通商会議〜インターバル・後篇・前半〜
[11/13]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
の説明を聞いたエマは複雑そうな、アンゼリカは疲れた表情で、アッシュは呆れた表情でそれぞれ呟き、フィーはジト目でミルディーヌ公女に指摘した。
「確かにフィーさんが仰った可能性については否定しませんわ。もし、帝国貴族から”新たな鉄血宰相”もそうですがクロワール叔父様のような腐敗貴族が帝国貴族を率いる立場として台頭した時は………――――――”私が取れるあらゆる手段を用いてその貴族を社会的に抹殺、もしくは言葉通り命を奪いますわ。”――――――例えその相手が”私とリィン総督閣下の子孫であろうとも”一切の容赦をしませんわ”。」
「あ、”あらゆる手段を用いて社会的に抹殺するか、命を奪う”って……!」
「し、しかもその相手が例えミュゼとリィンの子孫であっても、一切の容赦をしないって……!」
「あんた……正気で言っているの!?」
「というかそれ以前にそんな遥か未来までミュゼが長生きするなんて、普通に考えて不可能なんじゃないの?」
フィーの指摘に対して静かな表情で肯定した後真剣な表情で答えたミルディーヌ公女の冷酷な答えにその場にいる全員が血相を変えている中エリオットとアリサは信じられない表情で、サラは厳しい表情でミルディーヌ公女をそれぞれ見つめ、ミリアムは新たな疑問を口にした。
「確かに普通の人間はそんなに長く生きる事は不可能ですわ。ですが、リィン総督閣下ご自身もそうですが、リィン総督閣下の伴侶の方々は皆、リィン総督閣下と共に”永遠の時”を生き続ける事を覚悟されている事はご存じかと。」
「そ、それってもしかして………」
「リィン様が女神であられるアイドス様の”神格者”になる事でリィン様は”不老不死の人外の存在へと到り”、そしてそんなリィン様の”使徒になった方々も不老不死の人外の存在に到る”件ですわね。」
「……確かに”神格者”もそうだが、永遠の時を生き続けられる”神格者”の”使徒”となった者達はセリカ殿やリウイ陛下達のように永遠の時を生き続けられる事が可能になるな。」
「………まさかミルディーヌ公女は”エレボニアを永遠に存続させる為”に永遠の時を過ごしながら帝国貴族達の動向を監視するつもりなのか?」
ミルディーヌ公女の話を聞いて心当たりをすぐに思い出したトワは目を丸くし、シャロンは静かな表情で呟き、ミュラーは重々しい様子を呟き、ミルディーヌ公女がやろうとしている事を察したユーシスは真剣な表情でミルディーヌ公女に訊ねた。
「ふふっ、さすがにそのつもりはありませんわ。帝国貴族もそうですが、エレボニアという国が他国もそうですが国民達からも”存続させる価値もないと思われるくらいの酷い国”に堕ちれば容赦なく見捨てますわ。”形あるものはいつかは壊れる”のと同じように、”貴族”もそうですが”国”もいつか滅
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ