第六百七十四話 そっくりだったその十四
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「否定されてです」
「駆除され消毒されて」
「そうしてきましたが」
「良心を持つことはなくて」
「今の一生もです」
それもというのだ。
「ないです」
「もうそれが因縁ね」
ラビニアはここまで聞いて頷いた。
「魂の」
「はい、ですが何度も転生しているうちに」
セーラは語った、輪廻転生というものについて深い知識がありそのうえで理解しているからこそ言えることだった。
「その因縁もなくなります」
「本来は」
「そうなのですが」
それがというのだ。
「彼はです」
「変わらなかったのね」
「恐ろしく邪悪な因縁で」
その為にというのだ。
「どうしてもです」
「消えていないの」
「はい」
全くと言うのだった。
「そうなのです」
「ううん、だから犯罪もなのね」
「全くです」
「躊躇しないで行うのね」
「そうです」
そうした者達だというのだ。
「ですから」
「あんたがやるのね」
「はい、そして」
そのうえでというのだ。
「通報と拡散で」
「やっつけるのね」
「そして処刑台に送ります」
その様にするというのだ。
「必ず」
「じゃあこれからは」
「私に一存して頂ければ」
「そうさせてもらうわね」
「その様に」
こう言ってだった。
セーラは微笑んだ、ラビニア達はその笑顔を見てこれからは彼女に任せることにした。そうして賽は投げられたのだった。
そっくりだった 完
2022・7・2
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