第四十話 期末テストを前にしてその一
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第四十話 期末テストを前にして
合コンが終わってから一華達はそれぞれの交際相手との仲をそれぞれそれなりに深めていっていた。だが。
気付けばもうだった。
「いやあ、この時期が来たわね」
「期末テストね」
留奈はクラスで富美子に共に腕を組みつつ応えた。
「その時期が来たわね」
「ええ、合コンが終わったと思ったら」
「次はこれね」
「何ていうかね」
富美子は腕を組んだまま言った。
「中間テストが終わってほっとしても」
「一ヶ月ちょっとでなのよね」
「もう期末テストなのよね」
「一学期はね」
「だからね」
それでというのだ。
「正直大変よ」
「それ特に他の国から来た子達が言うわね」
「日本テスト多過ぎって」
「そうね」
「まあ江田島よりましって言うわね」
こう言ったのは理虹だった。
「海上自衛隊幹部候補氏絵学校」
「あそこはもう一つ教科が終わったらみたいね」
「そう、すぐテストでね」
「中間期末どころでなくて」
「ひっきりなしで」
「それで一年らしいから」
「高校の比較じゃないわね」
テストの回数の多さと大変さはというのだ。
「それを考えたら高校生活まだまし?」
「自衛隊の学校に比べたら」
「そう思うと気持ち楽かしら」
「そうよね」
「そう思うと気が楽になったわね」
かな恵も言ってきた。
「じゃあ皆で頑張ってね」
「赤点取らない様にするのね」
「そうしよう」
富美子に対して話した。
「これからね」
「いつも通りね」
「何だかんだ言って私達そんなに成績悪くないし」
「一番成績悪いのは私だけれどね」
富美子は自分から言った。
「それでも赤点はね」
「取ったことないわね」
「そこまではね」
かな恵に真剣な顔で話した。
「流石にね」
「悪くないわね」
「私もこれでも勉強してるし」
「それじゃあね」
「赤点はね」
それはというのだ。
「取らないわ」
「そうよね」
「そういえばだけれど」
ここで一華は言ってきた。
「二つ上の卓球部の上田先輩」
「あの人今普通科でしょ」
富美子はその名前を聞いて一華に応えた。
「小柄な丸眼鏡の男の人ね」
「色黒で丸顔のね」
「あの人がどうしたの?」
「あの人何か自分で書いたノートを読むだけで」
「赤点取らないの?」
「そうみたいよ」
「それ凄いわね」
富美子も聞いて驚いた。
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