第一章
[2]次話
ピーターラビットのお母さんのお話U
この時ピーターラビットのお母さんは子供達にお家の中で言っていました。
「いい?お父さんが風邪をひいてお休みだからね」
「僕達お父さんに近寄ったら駄目なんだね」
「風邪がうつるから」
「だから今日はお父さんと離れて」
「ご飯を食べて遊ばないと駄目なのね」
「そうしなさい。貴方達まで風邪をひいたら大変よ」
お母さんはピーターラビット達に言いました。
「だからお父さんの風邪が治るまではね」
「わかったよ」
子供達の一番上のピーターラビットが子供達を代表して応えました、そうして四匹はお外で遊ぶ為に外出しました。
お母さんは子供達がお家を出るとすぐに台所に入って人参やジャガイモ、蕪、玉葱それに大蒜と生姜を沢山入れたスープを作りました。
お野菜はことことととても柔らかくなるまで煮ました、それが出来ると自分のベッドで寝ているお父さんのところに持って行きました。
お父さんは丁度ベッドの中で横になって本を読んでいました、お母さんはそのお父さんに対してお部屋に入って声をかけました。
「あなたお昼ができたわよ」
「食欲がないよ」
お父さんはお部屋に入ってきたお母さんにこう返しました。
「だからいいよ」
「そんなこと言ったら駄目よ、食べないと元気になれないわよ」
「風邪も治らないんだね」
「そう、暖かくしてじっと寝てね」
そうすると共にというのです。
「そしてよ」
「食べないと駄目なんだね」
「スープを作ったから」
「それを飲むんだね」
「お野菜を沢山入れたスープよ」
そのスープを出します、コンソメのとても美味しそうなスープです。
「お野菜も柔らかいから飲む様に食べられるから」
「飲む様にだね」
「だから食欲がなくても大丈夫よ、暖かいスープを飲んで」
そうしてというのです。
「風邪を治してね」
「うん、じゃあね」
「ええ、食べさせてあげるわね」
こうも言ってでした。
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