暁 〜小説投稿サイト〜
<ポケットモンスター トライアル・パレード>
1章「新しい旅先」
6話「ハルタス地方・ヨヨミキシティ トレーナー・ベストカップへの挑戦」
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中心に落ちていき、地面に接触と同時に破裂、中から大量の黒い煙が勢いよく吹き出した。
「うわぁ、なんだ」「きゃあ」
突然の事に、サトシとマナオは声を上げる。更に、その場に居たポケモンの上空には、小型の機械的な立方体のブロックが降ってきた。そして、ブロックから光の線が複数伸びていき、ピカチュウとカラカラ、ルカリオを取り囲んだ。
「ピカッ!」
「カラッ!」
「ヴァル!」
ピカチュウ達を包んだ光は、次第に鉄条の棒へと変わっていき、鉄の檻となり、ポケモン達を閉じ込めた。ポケモン達の慌てる声を聞いたサトシ達は、声を上げる。
「ピカチュウ?!くそ、見えない」
「カラカラ、どこなの?」
煙のせいで、視界が無くなり、ピカチュウ達の方向や周囲の状況が分からない二人。そして、ポケモン達を閉じ込めた檻は、捕らえた状態のまま上へと上がっていった。
「ピィカァ」
すぐさま、ピカチュウは(アイアンテール)で檻を壊そうとし、それに続いてルカリオやカラカラも行動に出る。だが、檻は壊れる事が無かった。
「ピカピ」
「ピカチュウ、どこだ」
ピカチュウは、慌ててサトシを呼ぶが、その声を聞いたサトシはピカチュウの場所が分からないでいた。すると、捕われたルカリオが、檻から腕を出し、両手を構えた。
「ピカッ?!」「カラァ?」
その行動を見たピカチュウとカラカラは、ルカリオが何をするのか理解出来なかったが、すぐに分かった。ルカリオは、檻の外へ突き出した両手で大きい(はどうだん)を作り、それを発射した。狙った先は、黒い煙で覆われている外側の誰も居ない練習場。そして、(はどうだん)は見事に着弾し、それによって発生した爆風で、煙はたちまち吹き飛ばされた。
「うあぁ、今度はなんだ」「くっ、風が」
サトシ達は、突然の爆風に驚くが、その風で視界が晴れていき、周囲を見渡す事が出来た。
「あれ、どこだ」
サトシとマナオは、周囲を見てから、ふっと空を見上げた。
「ピカピ」
「ピカチュウ」
「カラァ」
「カラカラ」
空へ上がっていく檻は、次第に宙に浮かび上がっている何かに引き寄せられて行った。檻を吊っているものは、ニュース柄の気球をしていて、それに繋がっているバスケットからだった。
「あれって、気球ですか?」
「あぁ。やはり、お前達か」
サトシは、気球を見て何かに気付いたようで、それに向かって大声で怒鳴った。
「お前達かと言われたら」
「挨拶を返すのが世の情け」
すると、気球から人の声が返ってきた。
「あれ。この台詞、どこかで」
マナオは、そのセリフを聞いて、何かを思い出す。
「世界の破壊を防ぐため」
「世界の平和を守るため」
「愛と真実の悪を貫く」
「ラブリーチャーミーな敵(かたき)役」
「ムサシ!」
「コジロウ!」
「銀河を駆ける ロケット団
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