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<ポケットモンスター トライアル・パレード>
1章「新しい旅先」
6話「ハルタス地方・ヨヨミキシティ トレーナー・ベストカップへの挑戦」
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ラは迫りくる2体のポケモンに
萎縮してしまった。
(私、・・・また)
マナオが、諦めかけたその時。
「ハイドロポンプ!」
突然、その言葉が彼らには聞こえた。
「「「!」」」
サトシやマナオ、ロケット団は、その言葉を聞いて、一瞬動きを止めた。そして、マナオとカラカラ目掛けて突っ込んでいくニドキングとマニューラが、何かの水で勢い良く吹き飛ばされた。
「あぁ」
「え?」
「なっ」
その場に居た全員が、その光景に驚き、水が飛んできた方を見た。
「おい、サトシ、マナオ。何、やってんだよ」
そこには、ヒョウリとラグラージが居た。
「ヒョウリ」
「ヒョウリさん」
「あいつ、もう戻ってきたぞ」
「くっ、邪魔な奴が増えたじゃない」
彼の登場に、焦るロケット団。そして、サトシとマナオは、彼を見て少しだけ元気になる。
「ヒョウリ、ナイスタイミングだ」
「ナイスじゃねぇよ。俺が居ない間に、何してんだよ」
ヒョウリは、そう言ってサトシ達の元に走って行くと、ルカリオの側に寄った。
「ルカリオ」
「ヴァル」
「済まなかったな。戻ってくれ」
ヒョウリは、助け出したルカリオをモンスターボールに戻した。
「はぁー、助かった。・・・これでもう大丈夫だね」
「カラァ」
ヒョウリの登場で、マナオとカラカラは一安心した。これで、もう自分がバトルせずに、彼が変わりに戦ってくれると。自分もサトシ師匠も守ってくれると考えたのだが。
「おい、マナオ」
「は、はい?」
ヒョウリが助けに来たことで、一安心していると不意に本人から名前を呼ばれたマナオ。
「丁度いい機会じゃあねぇか」
「え?」
「お前もバトルしろよ」
「わ、わ、私も、バトル、ですか?!」
「当たり前だろ。お前、さっき自分から前に出てただろう」
「あれは、その、師匠達があぁでしたし、私とカラカラしか戦えなかったから、その」
「あぁ、分かってるよ。だから、だよ。あと、明日の為に、良い練習相手になるだろ。さぁ、スタンダップ!」
「いや、だって。私達じゃあ。まだ、あんな強いポケモンに」
マナオは、予想外の展開に驚きながら、バトルを拒む。そんな彼女を見たヒョウリは。
「そうか。分かった」
「?」
「明日、試練に挑戦するなら、丁度いい練習になると思ったけどな。・・・その程度の覚悟と弱腰なら、明日も辞めとけって」
「え?・・・ど、どうして」
突然、ヒョウリに言われた言葉に、マナオは動揺しつつ問う。
「どうしても何も。戦えないっていうなら、俺が変わってやるさ。ただし、明日の試練も辞めるんだな。こんなバトルで、戦えない奴が、明日の試練に達成出来ると思うか?カラカラが弱い?バトルの才能がない?笑っちまうぜ。肝心な事が分かってないから」
「・・・」
「お前の心が負けてんだよ。
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