SAO編ーアインクラッド編ー
13.世界の終焉
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んなのないよ!!」
ヒースクリフが剣を抜く。
「キリト君!!!」
アスナ声がキリトに届くことはない。キリトはこちらをチラッと見てから小さな声で俺に何かを言う。
「.........シュウ、あとは.......頼んだ」
「..........キリト.......」
俺の前に立つ男.......茅場..........互いに剣を構える。
(これは、デュエルじゃない。単純な殺し合いだ。........そうだ........俺は......この男を.......)
「殺す!!!」
俺は地面を蹴っ飛ばし、茅場に向け、刃を向ける。どんな攻撃をしても、こいつに当たることはない。..........だが、それはシステム状の話だ。二刀流スキルをデザインしたのは、奴だ。システム状で設計された連続技は全て読まれる。だが、裏を返せば俺の力自体はあいつは読めない。
(もっとだ!!!もっと速く!!!!)
二刀流の連撃は全て、奴の盾に防がれる。
「うおおおおお!!!」
絶叫にも似た雄叫びをあげ、切り込む.......が、十字盾がそれをあざ笑うかのように拒み、長剣が俺の頬をかする。
「くそぉっ.......!」
(これならどうだ!!!!)
二刀流最上位剣技《ジ・イクリプス》
太陽コロナのように全方向から放たれる連続二十七連撃を放つ瞬間、奴が不敵な笑みを浮かべた。
全方位から切り込む、斬撃を盾がいとも簡単に守る。
(そういうことか..........ゴメン......アスナ.......君だけは......生きて.......)
最後に放った付きは.......盾に守られ、《ダークリパルサー》が砕ける。
「さらばだ.......キリト君」
動きが止まった俺の頭上に、赤い光を纏う長剣が高々と掲げられ、その剣が振り下ろされる。
その瞬間、振り下ろされる長剣と、立ち尽くす俺の間に、人影が飛び込んでくる。それは、栗色の長い髪の少女.........アスナが宙に浮かび、振り下ろされる長剣を受ける。
倒れるアスナを抱きかかえ、HPバーをみる........が、そこには存在するはずの緑、黄色、赤のどれも存在せず、何の色もない。アスナは、微笑むようにこちらを見る。彼女の体が、光だす。
「........嘘.....だろ.......アスナ......こんな......こんなの......」
「.........ゴメンね.......」
彼女のか細い声が.........
「.......さようなら......」
彼女はそっと瞼を閉じ、光のオブジェクトの欠片となり消滅する。
アスナが........死んだ......
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