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SAO編ーアインクラッド編ー
13.世界の終焉
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リト、アスナ、スイッチ!!」

鎌を弾くと同時にキリト、アスナは後ろに飛び退く。武器を手放し、手刀を両腕に纏わせる。そして地上を踏みしめ二つの光がシステムを起動するのを感じる。二つの手刀が黄色から右が白く、左が黒く色を変化させ、全てを飲み込む混沌の力が終わりを告げる。

二手刀流最上位剣技《覇凰終刃》
覇王と鳳凰の二つの伝説が終わりを告げる混沌の刃にして《手刀術》最終奥義。

「覇凰終刃!!!」




激しい戦いの末、スカルリーパーは倒された。強敵を倒し、普通なら歓喜の声をあげるものがいてもおかしくないが、そんな余裕があるものは誰一人おらず、全員床に倒れこむ。

「.......何人やられた......?」

ぐったりと座り込むクラインが言う。

「......十四人.....死んだ.......」

キリトの言葉に誰も信じられなかった。

「嘘だろ......!?」

皆が絶望の顔色を浮かべる。

「.....あと、二十五層もあるんだぞ......」

「本当に俺たちは......てっぺんまでたどり着けるのか......!?」

絶望するプレーヤーたち。.......一人を除いてはな。この疲れ果て絶望感がこの場全体を支配する中、ヒースクリフは平喘とした顔で立っている。

ヒースクリフのHPバーは、イエローゾーンに陥る寸前で止まっている。あの攻撃を圧倒的な防御力の《神聖剣》で防いだ......のか!?

(待てよ!!?)

あいつは、俺やキリトのデュエルの時もイエローゾーンに突入する一撃が受けそうな時、異常なまでにあいつは、速くなった。スカルリーパーの攻撃を受ける時も異常にあいつは、速かった。それも、イエローゾーンに陥る寸前になった瞬間に..........まさか!?

そう思った瞬間、キリトがヒースクリフに向け、片手剣基本突進技《レイジスパイク》を放つ。

キリトも俺と同じ考えのようだ。キリトの片手剣は、ヒースクリフを貫.........けなかった!?キリトの片手剣は、ヒースクリフに当たる寸前に紫色の障壁、まるで圏内のように攻撃が防がれる。

空中に姿を現す、文字。
【Immortal Object】.........不死を意味する。俺たち通常プレイヤーには、あり得ない表示だ。

つまりこれが意味するのは..........

「キリト君、何を!!」

アスナがキリトに近づく。だがアスナは、空中に浮かぶ文字に驚きを隠せない。周りのプレーヤーたちもその文字に驚きざわつく。

「システム的、不死......!?って、どういうことですか、団長......?」

「この男のHPゲージはどうあろうとイエローにまで落ちないようにシステムに保護されているのさ」

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