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おぢばにおかえり
第七十一話 詰所の中その五十

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「そうしたこと言う人多いわね」
「そうですよね」
「本を読んで」
 そうしてです。
「色々な人と会ってお話をして」
「そちらも学問ですね」
「それで何かとしていくこと」
 ひのきしんなり何なりです。
「それがね」
「学問ですか」
「孔子も本を読むだけじゃなかったみたいよ」
 光陰矢の如しと言ったこの人にしてもです。
「将軍の息子さんで大男で」
「二メートルあったらしいですね」
「そうらしいわね」
「それで怪力で」
 それで、です。
「武芸も凄かったそうで」
「身体も鍛えていたのよ」 
 それもかなりです。
「弓も上手だったらしいし」
「読書だけじゃなくて」
「そう、だからね」
「僕もですね」
「お勉強だけじゃなくて」
 それに加えてです。
「色々経験してね」
「そうして学んでいくんですね」
「天理教の本を読むことはいいことよ」
 このことは否定しませんでした。
「むしろね」
「どんどん読むべきですね」
「そう、けれどそれに加えて」
「ひのきしんさせてもらって」
「おつとめもね、それで色々な人と会って」
 そうしてです。
「学んでいってね」
「それでせいじんしていくことですね」
「色々な経験がね」 
 まさにです。
「おみちのせいじんに凄くいいのよ」
「それじゃあ僕も」
「経験していってね」
 こう言いました。
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