第五百十四話 英雄が敗れた地でその十五
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「こうした時こそな」
「そうしていきましょう」
「そこで真面目に言われると俺としては辛いけれどな」
オーガは少し苦笑いの感じで述べた。
「その通りだよ」
「こうした時こそですね」
「慎重にな。スサノオとも戦うしな」
舞衣に話した。
「そうして戦っていこうな」
「わかりました」
「一体一体確実に倒していくんだよ」
両手に剣を持って構えての言葉だ。
「こうした時こそな」
「あんたは右に行って」
ルーラは沙耶香にこう指示を出した、そして舞衣にもそうした。
「あんたは左ね」
「左右ですか」
「それぞれ違うところに行くんですね」
「そっちの方がそれぞれの剣技を活かせるからよ」
だからだというのだ。
「そっちでね。私は真ん中で魔法出して援護するわ」
「私もそうする」
クラウスも言ってきた。
「後ろは任せてくれ」
「わかりました」
「宜しくお願いします」
「じゃあ俺も行くな」
海堂はルーラとクラウスの前で剣を構えた。
「ここで戦うな」
「そうしてくれたら嬉しいわ。減ってきたなら」
ルーラはオーガにも応えて話した。
「尚更よ」
「慎重にな」
「戦っていかないといけないからね」
「ああ、こうした時こそ調子に乗るとな」
「失敗するからね」
「そうだよな」
「万時準備をして油断しない」
ルーラはこうも言った。
「そうしないとね」
「あの、僕達もです」
「戦います」
戦線に復帰してきたテスラとナインが言ってきた。
「どっちに行けばいいですか?」
「今は」
「あんたは左でね」
ルーラはまずはテスラに告げた、次にナインだった。
「あんたは右よ」
「わかりました」
「そちらに動きます」
「そうしてね。そしてスサノオにはね」
アークオルフェノクの姿の彼、丘の下にいるその姿を見て言った。
「今回も全力で向かうわよ」
「その時は近い」
イケメンマスクも来た。
「気を引き締めていこう」
「ああ、しかし何で俺のところには真面目な奴がよく来るんだ」
オーガはふと気になった。
「何でだ」
「海堂さんってちょっと不真面目系ですから」
「何か放っておけなくて来るんです」
テスラとナインが戦いつつ言ってきた。
「物凄く強いんですが」
「そのことが気になりまして」
「それでか。まあそうだろうな」
海堂もそれならと頷いた。
「俺の場合は」
「木場さんは安心出来ますが」
イケメンマスクの言葉も真面目なものだ。
「海堂さんはです」
「不真面目か」
「決める時は決めて下さいますが」
しかしというのだ。
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