第五百十四話 英雄が敗れた地でその五
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「ただだ」
「来る敵を倒せばいいですね」
「それだけだ」
「それじゃあそうした風に戦っていきます」
「宜しく頼む」
「イカロス、そこからどんどん撃て」
智樹は空にいるイカロスに指示を出した。
「そうしてだ」
「敵を倒すのですね」
「ニンフとアストレアもな」
彼女達もというのだ。
「ダイダロスもだ」
「わかったわ」
「そうします」
ニンフとダイダロスは素直に答えた、だが。
ダイダロスは不満そうにだ、智樹に尋ねた。
「どうしても出たら駄目?」
「ああ、駄目だ」
智樹は即座に答えた。
「草加さんが言っただろ」
「今出たら危ないから」
「そうだ、絶対に出るなよ」
「智樹が言ってしかもライダーの人が言うならね」
「それでわかるな」
「うん、私もね」
「なら前に出るな」
絶対にというのだ。
「いいな」
「そうするね」
「今は前に出たら死ぬで」
ジョーカーは冷静な声で述べた。
「ほんまにな」
「確かに。敵に囲まれて」
雷覇が応えた。
「確実にね」
「死にたいんやったらええけどな」
「死んでも僕達は蘇らせてもらうけれどね」
「黒衣の青年さん達にな」
「けれど死ぬと痛いですから」
「最初から死なんことや」
それが第一だというのだ。
「ほんまにな」
「その通りですね」
「そうだよ、死ぬだけ痛いのは覚悟しておくんだよ」
ヨモギも言ってきた。
「だからだよ」
「今はですね」
「前に出るんじゃないよ」
雷覇に話した。
「そういうことだよ」
「では」
「ああ、ここは守って戦うよ」
こうした話をしてだった。
「ずっとね」
「そういうことで」
「あんたは攻撃向きだろうけれどね」
「雷神を使えばですね」
「そうだよね」
「いえ、守りにも使えますよ」
雷神はとだ、雷覇はヨモギに笑って応えた。
「これが」
「そうなんだね」
「要は使い様です」
右手にその雷神を着けつつ応えた。
「雷神も」
「威力は高いけれどだね」
「その場で迫って来る敵に使えば」
そうすればというのだ。
「いいですから」
「だからだね」
「要は使い様です」
「じゃあその使い方を見せてもらうよ」
「わかりました」
ヨモギに応えてだった。
雷覇は実際に雷神を使った、凄まじい雷撃が放たれて広範囲にオルフェノク達を撃ってそうして倒した。
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