第十二話 ジェーン=グレンの処刑その十一
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だがそのはじまりはヘンリー八世の女性問題であるから笑えない。
「他のプロテスタントにもね」
「カトリックでもなんだ」
「信じるものがあるのならそれでいいよ」
「宗派が違っても」
「宗教が違ってもね」
広範囲だった。十字の許容範囲は。
「そう、信仰があるのならいいけれど」
「なかったら?」
「心に邪悪しかないのならね」
そうした人間がだった。十字の許容範囲にいる相手だった。
「その人間は許せないよ」
「ふうん。悪人はなんだ」
「そう。それでね」
十字は描きながら和典に話していく。
「この絵だけれど」
「うん、女王の処刑だね」
「この女王はカトリックの狂信者であるメアリ女王に処刑されたんだ」
玉座から引き摺り下ろされそれからだ。この絵の様に処刑されたというのだ。
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