第十二話 ジェーン=グレンの処刑その十
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香は中毒患者そのものの顔でベッドの上で四つんばいになった姿勢で呆けている。
その呆けている春香にだ。男は彼女の後ろから勝ち誇った様な口調で問うた。
「満足かな」
「満足です」
声はだ。実際にそうした口調だった。
「とても。またお願いします」
「わかってるよ。じゃあまた聞くけれど」
「また?」
「彼のことは好きなんだね」
楽しむ口調でだ。男は春香に問うていた。
「そうだね」
「好きです。愛しています」
それは確かだった。だが。
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