第十二話 ジェーン＝グレンの処刑その十
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そこでは春香は自分から男の腰に跨り制服を脱いでいた。忽ち豊かな胸が露わになる。
その動きを見てだ。望は呆然として呟いた。
「まさか、こいつ」
その彼に答える様にだ。虚ろでありながら何処か恍惚となっている目の春香は自分から男の服を脱がしながらだ。こんなことを言うのだった。
「何か。もう」
「もう？今度はどうしたんだい？」
「はい、抑えられないです」
「セックスが好きになったのかな」
「もう離れられません」
それからだというのだ。春香の今の顔も言葉もだ。
望が今まで見たことのないものだった。幼馴染みの彼でさえ。
目を背けられなかった。まるでメデューサに見入られ石になった様に。
そのうえで見ているとだ。春香は自分も男も全裸にしてそれからだ。
自分から腰を振り胸を揺らしだ。こう言うのだった。
「私、こうしているともう」
「幸せなんだね」
「凄いです。もう何もかもを忘れてしまいそうです」
「彼のこともかい？」
男は春香の胸を下から弄びながら問うた。
「彼のことも忘れてしまうかい？」
「望のことですか？」
春香は動きながら男に応えた。その顔も身体も桜色に上気している。
「望のことですよね」
「そうだよ。彼のことはどう思ってるのかな」
「好きです・・・・・・」
切ない声での言葉だった。
「愛しています」
「愛しているのに。他の男に抱かれるんだね」
「好きで、愛していても」
それでもだというのだ。
「セックスは」
「他の男とするセックスは？」
「溶けてしまいそうです」
何の為に溶けてしまいそうなのかは言うまでもなかった。
「私、望を好きですけれど」
「その好きな相手を裏切ってるよね」
「はい、そうです」
自分からだ。そのことを認める春香だった。
「望のお弁当を作ってますけれど。それでも」
「身体は違うんだね」
「身体も、心も」
また自分から言ったのだった。
「もう。好きでもそれでも」
「こうして他の男と交わることからは」
「離れられません」
春香は自分から言う。
「けれどそれでもだね」
「望は」
この名前を出してもだった。春香は自分から動くのを止めない。そして。
男はその春香にだ。今度はこう言ってきた。
「さあ、それじゃあね」
「それじゃあ？」
「いつも通りにしようか」
「私の中にですね」
「前も後ろもね」
どちらにもだというのだ。
「出すよ。いいね」
「はい、お願いします」
せがみもした。最早快楽を貪ることしか考えていない。そうしてだった。
男はまずは前から、そして次は体勢を変えて後ろにも出した。春
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