喉自慢大会
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かったのに、アドバイスしてどうするんですか!」
「まぁまぁ…他者の自滅で勝つよりも、自身の実力で勝利する事が重要だよ!お父さんはマリーの為に、彼女の実力を引き出したんだ!」
言ってる事は正しいのだが、どうにも信用出来ない彼の言葉…
「そんな事言って…お父さんの好みの女の子だったんですか?」
マリーもリュカがロリコンでない事は分かっているのだが、それでも文句を言いたくなる様な実力の持ち主だった。
「う〜ん…10年後に口説こうかな?」
10年後に再会して口説けば、100%落ちると想像出来るマリー…
最近、兄の苦労が分かってきた。
「お兄さん、ありがとうございます!!」
先程の女の子が出番を終え、リュカの元へ戻って来るなり抱き付き礼を述べる。
「別にお礼を言われる事ではないよ。…それに、お礼してくれるのなら、10年後にでもベッドの中「お父さん、行きますよ!」
まだあどけなさの残る少女に、とんでもない事を言いそうな父を見て、慌ててステージへと促すマリー…
リュカはヤレヤレといった表情でステージへと上がった。
ステージに上がり劇場内を見渡すと、先程とは打って変わり、溢れんばかりの満員状態になっていた。
支配人が慌てて町中に、リュカの生演奏が聴けると触れ回った影響なのだ。
しかも最前列の特等席には、ビアンカ等家族の他に、元カノーツ&エイカーファン…もとい、リュカファンまでもが押し寄せてきている。
「どうもこんにちは。私はマリー…今日は支配人さんの特別な計らいで、ピアノが上手いお父さんに演奏してもらって歌いたいと思います。歌う曲は、私のお母さんの心情を現している歌です。頑張りますので聞いて下さい!」
マリーが満員の客席に向けて挨拶し終わると、リュカに向けて合図を送る。
そしてリュカの見事な演奏が始まり、マリーも歌い出す…
曲目は『ラ○のラブソング』
勿論、この世界でこの曲の事を知っている者はリュカとマリーだけだが、コミカルな歌詞とリュカの素晴らしい演奏で、観客達を大いに楽しませている…
ただ1つ残念なのは、マリーの前に歌った少女が、あまりにも素晴らしい歌唱力だった為、マリーは比較対象となり、その点は評価が低くなってしまった…
マリーもけして下手なワケでは無いのだが………
マリーの歌も終わり、全ての参加者が歌い終わったステージでは、飛び入り参加も含めた参加者全員が集まり、審査員達から評価をもらっている。(因みにリュカはステージ脇に)
そして最後に、最優秀者が発表される事に…
最優秀者には商品として『不思議なボレロ』が贈られる事になっている。
リュカは事前に支配人等に「僕の娘だからと言って、手心を加える様な事だけは無い様に!」と、釘を刺したと言う…
そんな事を知らないマリーは、結構な自信を持
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