暁 〜小説投稿サイト〜
星河の覇皇
第八十二部第三章 国債の発行その十九

[8]前話 [2]次話
「ですから」
「それで、ですね」
「存分にです」
 そのデザートのケーキもというのだ。
「召し上がって下さい」
「そうさせて頂きます」
 シェリーニはワインを飲みつつローエンハイムに笑顔で応えた。
 そうしてだ、彼はこうも言った。
「ワインもです」
「相当に飲まれていますね」
「美味しいので、ワインを飲むと」
「その分食欲が出ますね」
「ワインは魔法の妙薬です」
 笑ってだ、シェリーニはローエンハイムに話した。
「文字通りに」
「左様ですね」
「食欲のない時なぞ」
「それが多少であるなら」
「ワインを飲めば」
 それでというのだ。
「食欲が出て」
「食べられますね」
「有り難いことに」
「ですから今も」
「かなりの量ですが」
「食べられましたね」
 ワインが食欲を刺激してというのだ、酒はただ飲んで楽しめるだけでなくそうした効果も存在しているのだ。
 それでだ、ローエンハイムも言うのだ。
「ですからデザートも」
「そちらもですね」
「食べられるかと」
「それは何よりです」
「まさにワインは魔法の妙薬ですね」
「だからこそ世界中で飲まれるのでしょう」
 エウロパだけでなく連合そしてマウリアひいてはサハラでもというのだ。
「こうして」
「そういうことですね」
「ではこのままですね」
「飲んで」
 そうしてというのだ。
「楽しみましょう」
「最後の最後まで」
「かなり酔いもしました」
 ワインの為であることは言うまでもない。
「ボトルにしてどれだけ飲んだか」
「三本近くですね」
 シェリーニは笑って述べた。
「デキャンタかグラスのみでしたが」
「それでもですね」
「今の時点で、です」
「ボトルにして三本はですね」
「空けていますね」
「そう思いますと」
 ローエンハイムはシェリーニが話したその量を聞いて言った。
「かなりですね」
「我々は飲みましたね」
「デザートには」 
 こちらについてはというと。
「やはりワインが出ます」
「そうですか」
「最後になりますが」
「はい、頂きます」
 シェリーニはローエンハイムに笑顔で答えた。
「ここまでくれば」
「そうされますね」
「確かにかなり飲んでいますが」
 それでもというのだ。
「まだです」
「酔い潰れることはないです」
「ご安心を。脚がふらつくことも」
 それもというのだ。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ