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ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第100話 予想していなかった再会!切れ味勝負、イッセーのナイフVS聖王剣コールブランド!前編
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に駆け寄っていった。


「はぁ……はぁ……」
「……」
「やっぱり……間違いない。お兄さまですよね?」


 なっ!?俺達はルフェイの言葉を聞いて驚いてしまった!あの男がずっとルフェイが探していたというお兄さんなのか!?


「お兄さま!どうして私に黙って家を出て行ったんですか!?私がどれだけ心配したと思ってるんですか!」
「……」
「エレインも連れて行ってしまって……彼女は無事なんですか?今は何処にいるんですか?」
「……」


 ルフェイは兄と呼ぶ男に質問をするが彼は何も答えなかった。


「おいアンタ、ルフェイが兄貴と言ってるから多分そうなんだろうけど実際はどうなんだ?流石に無視はひどいんじゃないか?」
「師匠……」


 俺は二人に介入した。お節介でしかないが師匠としてルフェイの面倒を見てきた俺は男の態度に我慢が出来なかったんだ。


「……ティ―タイム」
「えっ?」
「今はティ―タイムの時間です。私達英国人はたとえ戦争中であってもティ―タイムは守ります。貴方たちもどうぞ席へ」
「あっ、はい……」


 男にそう言われた俺は毒気を抜かれてしまい言われるがままに席に着いた。ルフェイも後に続いて席に座る。


 他のメンバーが見守る中、静かな時間だけが過ぎていった。


「……」
「紅茶をどうぞ」
「あっ、ありがとうございます……ってエレイン!?」


 突然現れた黒髪のメイドを見てルフェイが驚いた様子を見せる。この人もルフェイの知り合いのようだな。


「ルフェイお嬢様、お久しぶりです。こうしてまたお会いすることが出来て嬉しく思います」
「エ、エレイン……エレイン〜!」


 ルフェイは席を立ちあがりエレインと呼ぶ女性に抱き着いた。


「エレイン!無事で本当によかったです!」
「……」
「今までどこにいたんですか?どうして家を去ってしまったのですか?やはりお父様のせいなのですか?」
「……お嬢様、今はアーサー様のティ―タイムの時間です。申し訳ございませんがそれが終わるまで質問はお待ちいただけるようお願いします」
「えぇ……」


 あんまりな対応にルフェイも涙を引っ込めて怪訝な顔をした。


「いや、流石にそれはちょっと……」
「師匠、お兄さまは食事すらどうでもいいと思っているくらいに執着心が無いのですが紅茶だけは例外でこよなく愛しています。だからティ―タイムの時間は絶対に譲らないんです……」
「いいのかよ、折角の再会がこんなんで……」
「そりゃ私だって嫌ですよ。でもこうなったお兄さまは絶対に譲りません。ここは私達も付き合いましょう」


 諦めた表情でそう言うルフェイに同情しながらも俺は出された紅茶を飲んだ。
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