暁 〜小説投稿サイト〜
ハッピークローバー
第三十九話 合コンが終わってその十三
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「本気で向かってきたらね」
「人間じゃ勝てないんだね」
「トイプードルだってね」
 可愛いと評判のこの小型犬もというのだ。
「ちゃんと牙あるし元々狩猟犬だし」
「狩猟犬なの」
「そうだよ、飼い主が撃った水鳥を獲って来る為の犬だったんだ」
「そうだったの」
「お水の中に入ってね」
 そうしてというのだ。
「獲って来る為のね」
「狩猟犬だったのね」
「だから活発で動きも速くて」
 狩猟犬だけあってというのだ。
「気も強いよ」
「外見は可愛いのに」
「うん、元々プードルは大きいしね」
「そうなの」
「スタンダードプードルはかなり大きいよ」
 この種類のプードルはというのだ。
「それがどんどん小さくなってトイプードルになったけれど」
「トイは小さいね」
「そうした意味だね」
「ええ、元々のプードルは大きいのね」
「それが愛玩用になって」
「小さい方が可愛いっていうことで」
「トイプードルが生み出されたけれど」
 今話している犬がというのだ。
「元々狩猟犬だったから」
「活発で気が強いのね」
「それで強いよ」
「小さくても」
「そう、飛び付いてくるしね」
 こうしたこともしてくるというのだ。
「小さいとかえって的が小さいし」
「攻撃しても当たりにくいのね」
「そうだよ、おまけに素早くてジャンプもするから」
 こうしたこともあってというのだ。
「案外強いんだ」
「小さくて可愛くても」
「案外強いんだ」
「本当に意外ね」
「意外でもね」
 一華がそう思ってもというのだ。
「これがね」
「そうした子なのね」
「自分より十倍は大きな犬にも向かうし」
 それだけの大きさの違いがある犬にもというのだ。
「その大きな犬が大人しかったら」
「大きな犬の方が逃げるのね」
「同じ犬でも狩猟犬と牧羊犬じゃ性格が違うよ」
「同じじゃないの」
「違うよ、狩猟犬は生きものに襲い掛かって捕まえることもあるよ」
 それも仕事のうちだというのだ。
「プードルも撃たれた水鳥がまだ生きていたらね」
「それを捕まえて飼い主のところに持っていくから」
「お水に落ちてもまだ暴れてる相手でもね」
「だから強いのね」
「けれど牧羊犬はね」
 こちらの種類の犬達はというのだ。
「牧場で羊を守って誘導する」
「それがお仕事よね」
「だからね」
 それでというのだ。
「羊泥棒とかが来ない限りね」
「戦わないのね」
「狼でもね、そういうのが出て来たら」
 その場合はというのだ。
「思いきり吠えて威嚇いたりその声で飼い主に来てもらう」
「そうしたことがお仕事ね」
「だからね」
 それでというのだ。
「狩猟犬と比べたらね」
「大人しくてもいいのね」
「そうなんだ、だから大きくても」
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ