第二章
[8]前話
「決めてもらいましょう」
「そうするか」
「会社の方とかお友達で来てもらう人達は私達で考えるけれど」
「親戚のことは親にお願いして」
「式全体のことはね」
「式場の方に任せてか」
「やっていきましょう」
こう言うのだった。
「それでどうかしら」
「そうだな、プロやこうしたことに詳しいな」
「そうした人達にお願いしましょう」
「それじゃあな」
勝も頷いてだった。
琴乃の言う通りにした、そしてだった。
結婚式を行った、それが終わってからだった。勝は白いタキシード姿でウェディング姿の琴乃に言った。
「やってよかったな」
「そうでしょ」
「折角結婚するんだからな」
「ええ、ただ忙しいなら」
「こうしてか」
「色々な人達にお願いすることもね」
「大事か、他力本願は駄目でも」
それでもというのだ。
「忙しい時はか」
「詳しい人にお願いすること
もよ」
「大事か」
「特に式自体はね」
「式場の方にか」
「プロだから」
まさに結婚式のというのだ。
「お任せすることがよ」
「いいか」
「ええ、お陰で無事に進んで終わったでしょ」
「それも奇麗に」
「それも世の中よ」
「プロの人や詳しい人にお願いすることも」
「そうよ、これからもそうしていきましょう」
琴乃は夫となった彼ににこりと笑って話した、そして夫となった彼もそうだねとなって頷いた、二人はそうして暮らしていったが。
生きているだけに苦労はしたが何かと助けてもらったりもした、そして自分の専門や詳しいことでは人を助けていった。そして世の中は持ちつ持たれつだと知ったのだった。
結婚式は面倒でも 完
2022・10・28
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