敢闘編
第五十六話 アムリッツァ星域会戦(後)
[7/7]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
いう事は追撃されたくないという事ですから、こちらにも好都合ですね」
「そうだな。閣下、如何でしょうか」
「うむ。全艦、斉射。三連だ。その後、艦隊左三十度回頭。離脱する」
「了解致しました」
…欲を言えば、眼前の艦隊も撃破したかったが…道を空けてくれるというなら素直に従うべきだろう。それにしても、オーディンに戻ったらどうなる事か…政府、軍そして門閥貴族達…この事態にどう対処するのか見物だな。高見の見物とはいかないが、どうなろうとも切り抜けてみせる。たとえそれが門閥貴族の力を借りる事となってもだ。
「少佐、同盟軍に平文で通信を送ってくれないか。内容は…今、閣下が考えておられる」
指揮卓を見ると、伯が手を顎に当てて天井を見ている。どんな内容を送ろうというのだろう。
「…よし。少佐、今から言う内容を送信してくれたまえ」
「はっ」
「回廊ヨリ此レ迄ノ戦イブリ、マコトニ見事ナリ。再戦ノ日マデ壮健ナレ。以上だ」
「…了解致しました」
負け惜しみじゃないか。吹き出しそうになった…だが再戦の日か。そうだ、必ず戻って来る。そして必ず叛乱軍を叩き潰す…。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ