暁 〜小説投稿サイト〜
星々の世界に生まれて〜銀河英雄伝説異伝〜
敢闘編
第五十六話 アムリッツァ星域会戦(後)
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だ第ニ艦隊がカイタルの周回軌道からチャンディーガルの周回軌道をに到達する寸前で第五周回軌道…小惑星帯から帝国艦隊が現れ、第ニ艦隊の後背を取ろうとするも、第ニ艦隊はこれに気付き反転、迎撃体制を取る…。
アスターテ会戦みたいだな、合流前に各艦隊を奇襲による各個撃破…という事はやっぱりラインハルトか。まあ第二艦隊が気づいてくれたおかげでアスターテの二の舞は避けられたから良かったけれど…ってアスターテ会戦は起きてないから二の舞ってのはおかしいか。

 「総参謀長、第二艦隊司令官のルーカス提督はどの様なお方なのですか?」
「私などより長官代理の方が詳しいよ。如何です、長官代理」
「そうだな…優秀な人だ。士官学校では私の五期先輩にあたる。沈着冷静を絵に書いた様な人だな…ウィンチェスター中佐、何か気になる事があるのかね?」
「いえ、小官は艦隊司令官の方々の人為をよく知らないので…では第三艦隊のルフェーブル提督はどの様な方なのでしょう?」
「佐官時代しか私は知らないが、参謀としては優秀だった。今回は艦隊司令官として初陣だから、気負い込んでいるかも知れないな」
ふむ…沈着冷静と初陣か…。第二艦隊と第三艦隊…合流出来ればプラスマイナスゼロで問題なく戦えるか…?ラインハルトがどこまで信頼されているかによるな。信じがたい事だが、貴族艦隊のヒルデスハイム艦隊がイゼルローンでの激戦を難なく乗り越えている。アニメや原作のイメージで貴族の艦隊を捉えていると痛い目に会うかもな。そして第十一艦隊を撃破…多分、要塞駐留艦隊を収容して当初より兵力が増しているんだ…。ヒルデスハイムがラインハルトやシューマッハに指揮を任せているとすれば、二個艦隊相手でも互角に戦うだろう。
「長官代理、ロボス閣下はもうアムリッツァに向かっているのでしょうか」
「ああ、予定通りならあと七時間程で星系外縁に到達する筈だ。アムリッツァは死守するとの事だ」
死守ねえ…。ロボス親父もよほど懲りたのだろう…第十一艦隊の壊滅は、自分では提督達を統御出来ないと思われても仕方ない出来事だからな…。
「では一安心ですね」
「うむ…グリーンヒル提督、要塞残留中の各艦隊の状況はどうかな」
「はっ。要塞の工廠が使用出来ましたので、装甲の材質や電子部品の規格など一部不具合はありましたが、各艦隊とも損傷艦の修理はあと一週間ほどで終わります。それぞれ一万隻程度まで兵力は復旧します」
「そうか、それは重畳だ。考えたくはないが君等もアムリッツァ星系に進出せねばならない可能性は残っている。しばらくはイゼルローン要塞で待機してもらう。ギャバン准将、後方勤務本部との折衝はどうなっている?」
「はっ。補給に関しましては物資の消費量が作戦の想定内に収まっている為、滞りはありません。近日中に補給第一陣が到着いたします。それと同時に要塞
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