第七十一話 詰所の中その四十八
[8]前話 [2]次話
「このこともね」
「頭に入れておきます」
「そうしてね」
こう新一君に言いました。
「詰所を使わせてもらってね」
「毎日顔に見せに来ますから」
「本当に毎日来てるわね」
「宜しくお願いします」
「ええ、ただね」
新一君を見て言いました。
「他の人に失礼はない様にね」
「気をつけます」
「と言っても私にだけ馴れ馴れしいみたいだけれど」
どういう訳かです。
「他の人誰も失礼とか言わないし」
「礼儀正しさは心掛けています」
「じゃあ私には?」
「どうでしょうか」
「全く。まあ兎に角これで案内は終わったから」
「事務所に戻りますか」
「そうしましょう」
新一君にあらためて言いました。
「今から」
「有り難うございました」
「お礼はいいわ。奥華の人でしょ」
それならです。
「知っていないといけないことって言ったら極論だけれど」
「使わせてもらう場所だからですね」
「だからね」
それで、です。
「お礼はいいわ」
「そうですか」
「ええ、それとね」
「それと?」
「これから事務所に戻るけれど」
詰所のです、ここで時計をチェックしますと。
「案外早かったわね」
「そうですか」
「感覚的にもね」
「早く終わりましたね」
「新一君もそう感じてるわね」
「はい、先輩と一緒ですと」
「何でそこで私なのよ」
そこがわかりませんです。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ