第七十二話 満ち足りた夏休みその六
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「そうすべきよ」
「ガチの犯罪者は」
「そしてそうした犯罪者の特徴として」
「ネットで個人情報をやけに狙う」
「普通そんなのネットではいらないでしょ」
「匿名であることも長所ですからね」
それを利用して所謂荒らし行為を行ったり犯罪予告を行う、だが運営や警察からは丸見えである為時々そうした書き込みで逮捕されている。
「そこでそういうの求める様なら」
「かなり胡散臭いわよ」
「それはそうですね」
咲もそれはと頷いた。
「確かに」
「だからね」
それでというのだ。
「小山さんもいいわね」
「そうした人にはですね」
「注意することよ」
そうすべきだというのだ。
「いいわね」
「そうします、ネットも危ないですしね」
「そのこともわかってきたでしょ」
「はい」
実際にとだ、咲も答えた。
「覚えておきます」
「よくね、それでお店もよ」
「個人情報はですね」
「お客さんのそれはね」
くれぐれもというのだ。
「いつもよ」
「言わないことですね」
「絶対にね」
「それが店員のマナーですね」
「常識よ、小山さんだって嫌でしょ」
「お店の人に個人情報を狙われたら」
「それを公表されたりしたらね」
そうしたことをされると、というのだ。
「犯罪だしね」
「そうですよね」
「だからね」
自分がされると嫌ならというのだ。
「自分もよ」
「しないことですね」
「くれぐれもね」
「自分がされて嫌ならしない」
「犯罪もね」
「その二つが絶対ですね」
「そういうことよ、しかし今はお客さん途切れてるけれど」
店の状況を見回してだ、先輩は言った。
「さっきまで凄かったわね」
「順番待ちでしたね」
「平日のお昼からそんな時もあるのね」
「こんなのはじめてです」
「私もよ。大抵お昼来る人は」
少ないがというのだ。
「物凄い立場のある人がね」
「こっそりですね」
「それで来られるから」
「さっきお話した芸能人の人も」
「そうだけれどね」
「それがお昼なのに」
「今日はね」
咲に言うのだった。
「随分とね」
「多いですね」
「そうね、学生さん位の人がね」
「うちって学生割引ありますね」
「ええ、あるわよ」
これは速水が決めたことだ、学生も店に来てくれる様にとサービスでそれを決めて来てもらえばしっかりと占っているのだ。
「それのせいかしらね」
「しかも今夏休みですし」
「それでかしらね」
「まして店長さんって有名人ですよね」
「占いの世界ではね」
先輩も答えた。
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