第五百十三話 ゲティスバーグの激戦その十三
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「止めろ、そしてあいつの頭にはだ」
「毛生え薬だね」
「それを塗ってやれ、絶対に効くのをな」
左近に話した。
「見ていられない位だ」
「抜ける人は抜けますが」
白夜も引いた顔になっている。
「流石に毟られるのは酷いです」
「僕もそう思うよ」
漆も本音を出した。
「彼は不幸にも程があるよ」
「そしてそうした者以外はか」
「不幸ところかね」
左近に間に入ってもらった当麻を見ながらノイマンに話した。
「幸せだからね」
「言わないか」
「もうね」
今はというのだ。
「そうするよ、例えばこちらの社長さんも」
「私?」
見られた順子が応えた。
「そうなの」
「うん、貴女も不幸じゃないね」
「不幸と思う暇があったらね」
順子は漆に答えた。
「動くわ」
「WUGの娘の為にだね」
「そうしているわ、三人あらたに入ったし」
「その娘達を売り出す為にもだね」
「動かないといけないから」
だからだというのだ。
「不幸とか思う暇がないわ」
「そうだよね、十人共僕大好きだからね」
漆はこうも言った。
「そらみスマイルやドレッシングパフェの娘達もだけれどね」
「私もだ」
ノイマンも言ってきた。
「ゼートゥーア閣下もかなりだが」
「応援せずにいられるものか」
ゼートゥーアは堂々と言ってきた。
「私はあの娘達を暖かい目で見守るぞ」
「それはやっぱりね」
「81だからですね」
「その通りだ、その絆は大事にするぞ」
ノイマンにも話した。
「これからもな」
「それは私もですね」
「幸せだねーー、例外覗いて幸せだねーー」
左近とディルクから貰った毛生え薬を塗る当麻を見て話した、見れば彼は自分の頭にそれを必死に塗っている。
「いいことだよ」
「あの、俺が幸せになることは」
「ないと思うよ」
漆は当麻の問いに機嫌よさそうに答えた。
「君運のなさはこの面子で特にだからね」
「だからか」
「うん、異常に運がないからね」
だからだというのだ。
「いつもかろうじて生きているけれどね」
「それでもか」
「その運のなさはトップクラスだよ」
戦士達の中でもというのだ。
「だからね」
「これからもか」
「君が幸せになる可能性はほぼないよ」
「殆どじゃないのか」
「絶対にとは言わないけれど」
それでもというのだ。
「可能性はほぼないね」
「運がない奴ってとことんないからな」
シュレディンガーも言ってきた。
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