第五百十三話 ゲティスバーグの激戦その五
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「頑張っていけばいいのよ」
「正直あたしもあんたは好きだね」
「私も」
ロザリーもクリスもそうだった。
「いい人だと思うわ」
「真面目で親切でな」
「いつも助けてもらってるし」
「いい友達持ったよ」
「そう思われることは嬉しいことですが」
それでもとだ、セシリアは微妙な顔で応えた。
「兎角私のお料理は駄目ですのね」
「はっきり言うがそうだ」
アレクサンドルも否定しなかった。
「君にはその素養は全くない」
「そうですの」
「というかレシピは読んで作っているのか」
「ちゃんとそうしてますわ」
「それでそうなら仕方がない」
最早と言うのだった。
「諦めることだ」
「では紅茶を飲んでな」
「モモカちゃんが作ってくれたティーセット食ってな」
「それから休もうね」
「イギリスのはいいあるよ」
イギリス以外の連合国の面々はこう言ってモモカから直接受け取った、そうして三段のそれを食べて紅茶も飲んで話した。
「やっぱり美味しいある」
「モモカさん本当にいいよね」
「友達に持ってよかったぜ」
「これからも宜しくだぞ」
「確かにモモカのお茶と料理は美味いな」
イギリスもこのこと自体は認めた。
「アンジュもいいメイドさん持ったな」
「モモカがいてどれだけ助かったかわからないわ」
アンジュも飲みつつ話した。
「一人だけで庇ってくれたこともあったしね」
「あの話は俺も許せないと思ったがな」
「けれどあんたアキホ達に何もしなかったね」
「いや、手が出そうになる時もあった」
「そうだったの」
「怒りのあまりな」
「あの時は他にも皆あの娘達殴ってたからね」
シャルロットはアレクサンドルが彼女達を殴らなかった理由を話した。
「柳生とか小猫が先に動いて」
「男が戦わない少女達を殴るのもどうかと思っているとだ」
アレクサンドルはまた話した。
「そこで他の娘達が出てな」
「先に殴っていたわね」
「そうだった、だからだ」
「貴方は殴らなかったわね」
「一度もな」
そうだったというのだ。
「そうだった」
「あの時はどうしても許せないとです」
「思ったからだ」
殴った小鳥と柳生が言ってきた。
「つい手が出た」
「無意識のうちにそうしました」
「連中の考えはあまりにも酷かったからな」
「そうなりました」
「芝浦さんなんかもかなりだったわね」
「ああ、俺ね」
ガイも近くにいて言ってきた。
「俺自分は悪い奴だと思っているけれどな」
「それでもだったのね」
「ヒルダちゃんの母親の話を聞くとな」
「許せなかったのね」
「人間守らないといけない一線ってあるだろ」
「あの人はそれを越えていたから」
「ずっと横で言ってたんだよ」
その時のことを話した。
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