第五百十三話 ゲティスバーグの激戦その二
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「だからだ」
「そう言うんだな」
「俺もだ、いざという時は任せることだ」
月光は城戸にあらためて言った。
「いいな」
「はい、城戸さんの為ならです」
クローディアも微笑んで言ってきた。
「火の中水の中ですので」
「あれっ、俺人気あるのか?」
「ありますよ」
クローディアは微笑みのまま答えた。
「いつも皆の為に必死に戦われるのですから」
「いつも身体が自然に出るからな」
「その自然に出てくれることがです」
「俺の人気の理由か」
「私もどれだけ助けてもらったか」
「そうよ、城戸さんならね」
ユリスも言ってきた。
「皆動くわ、だから安心して前に出てね」
「悪いな」
「悪くないわよ、城戸さんはハートの人だからね」
「それでか」
「私達の為に動いてくれるから」
それ故にというのだ。
「何かあったら任せてね」
「全力で助太刀する」
月光は刀を手に言った、そうしてだった。
戦士達は決戦がはじまる時を待った、そして時間になるとライダー達はそれぞれ変身した。それと共にだった。
モンスターの大群が姿を現した、その中にだった。
「スサノオもいますね」
「そだな」
戦車のハッチから顔を出しているかまどは共に顔を出している椿に応えた。
「はっきりと見えるだ」
「あの姿は見間違えようがありません」
椿は望遠鏡で見つつ話した。
「原人の骸骨のそれは」
「デストロン首領だべさ」
「そうですね」
「出来れば真っ先に燃やしたいけれどね」
「それは無理ね」
タバサはキュルケに言った、二人はかまど達が乗る戦車の横にいる。
「周りのモンスターがあまりにも多いから」
「連中を倒してからね」
「また次から次に出て来るわ」
そのモンスター達がというのだ。
「だからね」
「スサノオとの戦いは今回もね」
「かなり先のことよ」
「最後の最後ね」
「そうなるわ」
「諸君、焦ることはない」
鳳鳴が後方から腕を組んで言った。
「一切な」
「最後にスサノオと戦えばいいですね」
「そうだ」
シンクに堂々とした声で答えた。
「最初から戦うことはない」
「そうですね、それじゃあ」
「今は襲って来るモンスター達と戦うことだ」
「そうします」
「では諸君陣形を整えてだ」
「力を合わせて」
「戦っていくのだ」
こう言ってだった。
鳳鳴は指示を出していった、ゲティスバーグでも死闘がはじまった。
轟音が鳴り響き歓声が沸き起こる、その中でだった。
戦士達は戦う、古城は拳を振るい戦うが。
「相変わらずだな」
「はい、敵の数は減らないですね」
隣で戦う仄が応えた。
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