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展覧会の絵
第十一話 ノヴォデヴィチ女子修道院のソフィアその十
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「ではそうした組織を探しておきます」
「頼むぞ。それまではな」
「今ストックしているもので我慢するしかないか」
「後はです」
 ここでだ。また言う一郎だった。
「実はこの神戸の一角の。一応はジュエリーショップになっていますが」
「その実はか」
「はい、裏ではそうしたものを扱っています」
 つまり薬だ。それを密かに売買している店があるというのだ。
「その店からも入手できますが」
「ではその店に行ってくれるか」
「いえ、私は止めておきます」
 紹介しながらそれでもだ。一郎は自身は行かないといった。それはどうしてかということもだ。彼は自身の叔父に対してこう述べたのだった。
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