第一章
[2]次話
プードルキャット
アメリカモンタナ州でペルシャ猫のブリーダーをしているジェリー=ニューマンブロンドの髪を胸の高さまで伸ばし青い目を持つ長身ですらりとしたスタイルの彼女はその話を聞いてまずは驚いた。そうしてだった。
保護シェルターにいるというその猫を実際に見て再び驚いた。
「あの、これは」
「珍しい子ですね」
「はい、この毛は」
「ニャ〜〜〜」
白いくるくるした巻き毛である、それも全身がだ。ニューマンはその毛を見て考える顔になって施設のスタッフに言った。
「トイプードルみたいですね」
「毛の質がですね」
「はい、本当に」
「実は猫の種類になっていまして」
スタッフはニューマンに話した。
「セルカークレックスといいます」
「そうした種類の名前ですか」
「はい、はじめて見付かった場所の傍の山からです」
「名付けられたんですか」
「そうです、最近有名になった」
そうしたとだ、スタッフはニューマンに話した。
「そうした種類です」
「そうですか」
「それでこの子ですが」
「私がですか」
「猫を理解してとても大事にされているので」
ニューマンがそうした人物だからだというのだ。
「この子を引き取ってくれますか」
「そうしてですか」
「育ててくれますか」
「そこまで言われるなら」
それならとだ、ニューマンは応えた。
「是非」
「そうですか、では」
「はい、家にいる他の子達と一緒に育てます」
ブリーダーとしても言った、そうしてだった。
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